米税制改革進展への期待感が支えになり、日経平均は22843円で寄り付き、小高くスタート。
9時6分に22864円まで上げたものの、それ以降は、北朝鮮リスクや、トランプ政権のロシア疑惑への警戒感が重しとなった他、8日のメジャーSQ算出に向けボラティリティー拡大への警戒感も出て、軟調な展開に。
引け前の14時55分に22693円まで下げた後、日中の安値圏で取引を終え、▲111円の22707円でクローズするかたちとなりました。
売買代金は、前日よりも減少して2.4兆円台でした。
ここまで22757(11/17)が戻り高値となり、それをなかなか抜けない動きが続いていたのですが、先週の金曜日に22994円まで上げ、戻り高値を抜けてきました。
レンジ上限を超えてきたことで、23382(11/9)でつけた高値を抜いてくるという動き方になるかと思ったのですが、先週の金曜日、そして本日と、やや軟調な動きとなっています。
特殊要因の影響が薄れてくれば、上げトレンドに回帰する動きになってくるのではないか
通常、保ち合い圏内のレンジ上限を超えてきた場合、抜けた方への動きが加速するというパターンになるのですが、今週末にメジャーSQを控えているせいもあってか、単純な動きにはなっていません。
23382(11/9)の高値から調整をしたとは言え、200日線とのかい離率も、今日の時点で+12.9%なので、過熱感が薄らぐという感じにはなっていません。
この面からみると、日柄面での調整がまだ足りていないという事になるのかもしれません。
ただ、ここまでの動き方としては、
23382(11/9)の高値から21972(11/16)の安値まで下落。
そこから反発して22757(11/17)の戻り高値まで上昇。
以降は、21972(11/16)の安値と、22757(11/17)の戻り高値のレンジの中で、レンジ上限に近い水準で揉み合う動きを9日間(両端入れ)継続。
その後、先週金曜日に戻り高値を抜け、レンジ上限を突破。
という動き方になっており、チャートの形状からすると、下値を徐々に切り上げながら上げるという形になっています。
この感じからすると、現在は週末にメジャーSQを控えた特殊要因で、一時的に下押ししているのではないかと思われます。
よって、今週はまだ不安定な値動きが続くかもしれないのですが、特殊要因の影響が薄れてくれば、上げトレンドに回帰する動きとなってくるのではないかと考えます。