先週末のNY市場は、NYダウは上昇でしたが、ナスダックとs&p500は下落と、マチマチな展開でした。
本日の東京市場は、外部環境の不透明感を嫌気した売りが先行。
日経平均は22374円で寄り付いた後、9時37分に22271円まで下落し、一時下げ幅が260円程度にまで拡大する場面がありました。
ただ、それ以上下げは広がらず、切り返す動きに。
中国市場で政府による景気支援や市場安定化への取り組みなど政策期待が広がり、上海総合指数が4%程度上昇となった事も支えとなり、後場に入るとプラス転換となりました。
13時1分に22672円まで上げた後は上げ一服となり、+82円の22614円で終了。
日経平均は3日ぶりに反発となりました。
ただ、売買代金は盛り上がりに欠け、前日よりも減少して2.1兆円台でした。
22200~22300円のラインを下値として目先中間反騰局面か?
今日の日経平均は一時22271円まで下げたので、10/15の22261円、10/19の22212円の安値近辺に迫る場面もありました。
しかし、そこから切り返し、22672円まで上げたので、10/18~19にかけて空けたマド(22551~22637円)を完全に埋めてきました。
また、日足の形状も安寄り後に反発して引けているので、陽線引けとなり、先週金曜日に続いて陽線が並ぶ形になりました。
これらの点から見ますと、22200~22300円のライン(※)は堅いので、そこを下値として目先反転する形になっているようにも思われます。
(※)一目均衡表の雲の下限が22247円に位置しているので、これが下値の抵抗ラインになって下げ渋る感じの動きになっているのかと見られます。
なお、目先反転となったとしても、底を入れたのかどうかはまだ判断がつかない所になります。
日経平均が底入れとなるためには、NY市場の調整が終わる必要があります。
そのNY市場は、10/3の直近高値から10/11の安値まで下落した後、一旦小康状態にあります。
この小康状態が終わった後、再度上昇基調に回帰するのか、それとも調整局面はまだ終わっておらず、10/11の安値を再び割り込む方向に動いてくるのか、がポイントになってきます。
この点に関して、現状は、10/19の記事でも書いたように、株が下がっている割には為替は比較的落ち着いた動きとなっているので、リスクオフ一色という感じにはなっていません。
よって、調整の嵐は既に去った、という見方もできるように思われます。
ただ、10/3の直近高値から10/11の安値まで、一つの波動での下げ(一段下げ)しかやっていない、という点はちょっと引っかかります。
(通常の調整局面であれば、一度下げて、その後中間反騰で上げて、そこから再度下がるという、所謂2段下げとなるケースがあるので、一段下げしかやっていないという点は引っかかります)
先週金曜日の記事で、
「ダイアゴナル・トライアングルが出現すると、波動転換となり、目先底打ちとなる可能性もあるので、そのパターンも一応想定しておく」
と書きましたが、上述したような気になる点がありますので、現時点では、調整局面の戻り(中間反騰)が継続中という見方の方が強いと考えております。