前日のNY市場が上昇した流れを引き継ぎ、朝方から主力株に買いが先行。
日経平均は21761円で寄り付き、小高くスタートしました。
その後、一時22000円近辺まで上げた後は、やや伸び悩むという動きが13時ぐらいまで続いていたのですが、一部報道でトランプ米大統領が中国との貿易合意の草案作成を指示したと伝わると、マーケットは急伸。
14時24分には22308円まで上昇。
上げ幅は一時、600円を超えました。
最終的に日経平均は+556円の22243円で終了。
売買代金は前日よりも増加して3.5兆円台でした。
日経平均EPS(1株当たり利益)は、10/3につけた高値を更新
昨日の記事で、「ここからの戻りで22250~22300円の水準を超える事ができるのかという点が目先の焦点」と書いたのですが、本日は、22308円まで上げたので、早くもこの水準を超えてくる形になりました。
これで20971(10/26)の安値からの上げ幅は+1337円に。
24448(10/2)の高値から20971(10/26)の安値までの下げ幅▲3477円に対する戻り率も38.4%となりました。
これで、10/31の記事で書いたように、20971(10/26)の安値から第5波目の上げ波動が開始している、という見方がより強まりました。
なお、今日の段階で日経平均EPS(1株当たり利益)は1748.72円まで上昇。
10/3につけた高値1748.44円をわずからながらも更新しています。
日経平均EPSは年初来の高値を更新する形になったので、日経平均もそれの後を追う形で、いずれ10/2につけた高値(24448円)を超えてくるのではないかと考えます。
その他、日経平均とTOPIXの対比で動きを見てみると、TOPIXは直近の安値で1581(10/26)まで下落しているので、今年の3月につけた安値1645(3/26)を大きく割り込んでいます。
それに対して日経平均は、直近の安値が20971(10/26)に対して、今年の3月につけた安値は20347円なので、3月の安値を割り込んでいません。
ということで、日経平均とTOPIXは、安値をつけた時期が異なる形になっています。
これは、所謂、ダイバージェンスが生じているという事になります。
ダイバージェンスは逆行現象のことで、通常であれば同じような動き方をする2つの指標が異なった動き方をする事をいうのですが、ダイバージェンスの発生はトレンド転換を示唆すると言われています。
今回の場合、日経平均とTOPIXで、安値をつけた時期が異なり、ダイバージェンスが生じているという事になるのですが、この点も10/26の安値で底を入れたと判断する要素の一つになります。