朝方は、米中経済指標の改善を背景にした昨日の米国株高や円安・ドル高を受けて、日経平均は21744円で寄り付き、高くスタート。
昨日の日中高値が21682円なので、寄り値から昨日の高値を抜けると共に、3/22の21713円も超えてきました。
しかし、 寄り値が日中高値で、以降は利益確定売りに押され、上げ幅を縮小する展開に。
新年度入りに伴う国内金融法人の利益確定売りが観測され、需給面での重しとなり、後場終盤には下げに転じました。
大引け前の14時59分に21490円で日中安値をつけ、▲3円の21505円で終了。
日経平均は3日ぶりに反落となりました。
売買代金は前日よりやや減少して2.3兆円台でした。
NY株高に追随できず、結局、冴えない動きで終わるが‥‥
今日は寄り値が日中高値に対して、引け値が日中のほぼ安値だったので、日足の形状は陰線引け。
TOPIXの日足も同様の形状で、動きとしては冴えない感じの1日でした。
昨日のNY市場ではNYダウが2/25につけた戻り高値26241を超える動きとなったので、今日の東京市場は高いかと思っていたのですが、その動きに追随する事はできませんでした。
なお、上海指数や香港のハンセン指数などでも戻り高値を抜ける動きは出ているのですが、日本市場はそれに追随する事はできていません。
この点からすると、相変わらず日本市場の動きは弱い、という事になるのかと思われます。
ただ、取り敢えず21500円の水準を維持する事はできているので、このままあと5日程度、同水準を維持する事ができれば、これまで下落基調にあった75日線が上向きに転換する事になります。
3/5の記事でも書きましたが、日経平均は3/5時点で、25日線が75日線を上回るゴールデンクロス(GC)を示現しています。
しかし、75日線が下降する中でのGC示現のため、ダマシとなるケースもあり、GCが示現したからといって、単純に強気で見る事はできません、という事も書きました。
ただ、下降傾向にあった75日線が上向きに転換してくると、やや見方が変わってくる事になります。
よって、今の水準をこのまま維持し、来週以降、75日線が上向きに転じてくる事ができるのか、という点は注目すべきポイントになるかと考えます。