朝方は、良好な米経済指標や米企業決算を背景に昨日のNY市場が上昇した流れを受け、買い優勢で始まり、日経平均は22238円で寄り付き、高寄りでスタート。
寄り直後に22250円まで上昇しました。
そこからは伸び悩む動きとなり、後場入り後の12時37分には22162円まで値を落としました。
その後は再度戻りを試す展開になりましたが、今日は米国、英国など海外主要市場が聖金曜日の祝日で休場であることもあって全般的な動きは鈍く、商いも盛り上がりに欠ける動きに。
最終的には+110円の22200円で終了で、昨日の下げ幅を埋める動きにはならず。
日経平均が+0.5%上昇だったのに対して、TOPIXは+0.12%で、本日も市場全体の動きを反映するTOPIXよりも日経平均の方が動きが良いという1日でした。
売買代金は前日よりも減少して2.0兆円台でした。
信用倍率も昨年のピークと比べると半分以下の水準
昨日、日経平均は187円の下落でしたが、本日は110円高で、前日の下げを埋める動きにはならなかったものの、続落とはならずに早々に反発となりました。
地合いが悪ければ続落となったかもしれないのですが、早々に切り返す展開となっているので、現状の地合いは悪くはないのかと思われます。
将来の売り要因となる信用買い残高の推移をみても、昨年3月23日に3.6兆円程度あった買い残高が4月5日は2.1兆円程度にまで減少。
直近のピークと比べると、4割程度減少しています。
4月12日時点の残高も、前の週よりも多少増えたものの、2.1兆円程度でほぼ変わらずでした。
信用買い残高が減少傾向にあるのに対して、売り残高は増える傾向にあり、4月12日時点の同残高は0.9兆円程度となっています。
このため、信用買い残高を売り残高で割った信用倍率は、直近で2.34倍となっています。
同倍率は昨年3月27日時点で4.84倍まであったので、そこから比べると半分以下の水準となっています。
以上のような点から見ても、今はまだ警戒すべき局面ではなく、暫く戻りの局面が続くのではないかと考えております。
なお、減少傾向にあった信用買い残高が再び増加に転じ、その傾向が暫く継続する形になってきたら、警戒の度合いを徐々に強めて行くような感じになるかと見ております。