先週金曜日時点ではシカゴの日経平均先物が高かったので、連休明けは高く始まるかと思っていたのですが、週明けのトランプ米大統領による中国への追加関税の引き上げ表明で、米中貿易協議への警戒感が台頭。
昨日の中国市場は大幅安でした。
その後のNY市場は大きく下げた後、下げ幅を縮めて終わり、これをうけて今日の日経平均は22184円で寄り付き、連休前の終値から70円程度安くスタートしました。
その後、時間外取引で米株価指数先物が下落し、円高・ドル安が重しとなったこともあり、22000円の大台を割り込み、14時34分には21875円まで下落。
そのまま安値圏で取引を終える形になり、日経平均は▲335円の21923円で終了となりました。
売買代金は前日よりも増加して3.2兆円台で、久しぶりに3兆円超えでした。
現時点での下げは戻り途中の過程の押し目になると考える
連休明けは高いかと考えていたのですが、予想に反して下げて終了となりました。
今日は下落となりましたが、日経平均は4/12~15にかけて、21878~22102円でマドを空けて上げており、今日の下げでちょうどこのマドを埋めてくる形になりました。
また、今日の下落で25日線(今日の時点で21850円)と、200日線(今日の時点で21885円)近辺まで下げているので、押し目としてはまあいい水準まで下げてきている形になるのではないかと考えます。
なお、200日線は今日の時点で21885円に位置しているのですが、4/24の21879円から3日連続して上げに転じています。
200日線は昨年の10月10日まで継続して上昇してきていたのですが、翌10月11日から今年の4月24日まで一転して下落基調を辿ってきました。
それが下落から上昇基調に変化していることは、一般的には強気要因となります。
ただ、現時点では、早期に22000円台を回復してこないと、来週以降、再び200日線が下落基調に戻る事になり、同線が下落から上昇基調に変化する事が一時的に終わる可能性もあります。
よって、現時点では200日線が上昇基調に変化したから強気とは残念ながら言えません。
とはいえ、昨年12月26日の安値18948円からの戻りが終わったとは見ていませんので、現時点での下げは戻り途中の過程の押し目になると考えます。