昨日のNY市場は高かったのですが、今日の日経平均は21153円で寄り付き、30円程度安い水準でスタート。
その後は株価指数先物に売りが先行し、時間外取引で米株価指数先物が軟調に推移。
また、中国・上海総合指数も反落する場面がみられたことから、10時40分には20951円まで下落し、一昨日、昨日に続いて21000円台を割り込む場面もありました。
後場に入ってからは下げ幅を縮小し、最終的には日中安値から100円程度戻し、▲125円の21062円で終了となりました。
売買代金は前日よりも減少して2.3兆円台でした。
なお、本日の騰落銘柄数は、値上がりが845銘柄に対して、値下がりが1227銘柄。
これにより騰落レシオ(25日)は、73.93%まで低下となりました。
騰落レシオ(25日)は、直近では5月14日の74.92%が安値でした。
本日全体相場が下落となったことで、同レシオは上記水準を1%程度下回る形になりました。
ハイイールド債は下げてはいるものの、比較的落ち着いた動きとなっている
日経平均は5月14日に20751円で直近の安値をつけたのですが、そこからの日足の形状を見ますと、100~200円程度、下ひげをつけて戻すという形が続いています。
この形状からしますと、5月14日にある程度いい所まで下げたので、そこから下げ渋る感じの動きになっているのかと思います。
また、ハイイールド債の動きを見ますと、5月上旬に直近の高値をつけてから下がる形になってはいるものの、戻りのトレンドを壊すような急落とはなっていません。
市場全体のムードがリスクオフに傾いていれば、炭鉱のカナリアとも言えるハイイールド債がもっと売られてもおかしくないと思うのですが、ここまでの動きを見る限りではそのような気配は見えず、比較的落ち着いた動きとなっています。
以上見てきたような点からしますと、日経平均は4/24につけた22362円から1000円以上調整する局面にありますが、ここでの下げは、昨年10~12月に見られたような大きな下げ(※)には至らず、一般的なレベルでの調整におさまるような感じもします。
なお、一般的なレベルでの調整におさまるとしたら、22362(4/24)から20751(5/14)まで、既に1600円以上下げる動きとなっているので、ある程度良い水準まで下がってきているという事になるのではないかと考えます。
(※)昨年10~12月にかけては、日経平均は5500円下落しました。