国内連休中のNY株式市場は上昇でしたが、為替が1ドル107円後半まで円高方向に振れたことを嫌気して、朝方から先物売りが先行。
日経平均は21644円で寄り付き、40円程度安い水準でスタート。
その後、9時9分に21655円で日中高値をつけたあとは売りに押される展開となりました。
15日発表の第2・四半期の中国GDPの成長率が鈍化し、中国経済に懸念が広がったことも上値を重くして、11時11分には21514円まで値を下げました。
そこからは安値圏で一進一退の動きとなり、最後は▲150円の21535円で終了。
日経平均は反落となりました。
商いは今日も薄く、売買代金は1.7兆円台にとどまりました。
200日線近辺でのもみ合いが続くが、ここから値幅調整の動きになるとは考えにくいのでは
今日の時点で200日線は、21583円の処に位置しています。
日経平均は7/1の大幅高で同線を超えてきたのですが、そこからは伸び悩む動きとなり、概ね21500~21800円の狭いレンジでもみ合う展開になっています。
これと似たような動きが、4月中旬から5月上旬にかけても見られました。
この時は、4/15にマド空きの上昇で300円程度上げ、200日線を勢いよく抜けてきたのですが、そこからは伸び悩みでほぼ横ばいでの動きになり、5/8のマド空きでの下落で、同線を明確に下回る動きとなりました。
この4月中旬から5月上旬のケースでは、200日線を一時的に上回ったのは4/15~5/7にかけての11日間(両端入れ)でした。
翻って現在は、7/1~今日まで、11日間200日線近辺で上下するという動きが続いています。
もしも前回と同じようなパターンを踏襲するという事になれば、明日から200日線を大きく下回る動きになると思われます。
しかし、前回は昨年の12月26日から4ヶ月近く上げた後での動きでした。
それに対して今回は、22362(4/24)の戻り高値から20289(6/4)の安値まで、1ヶ月弱下落してから反発が始り、まだ同安値から1ヶ月程度しか上げていない局面にあります。
よって、ここから前回と同じように、200日線を大きく下回るような動きになるとは考えにくいのではないかと思われます。
あるとしても日柄面での調整で、大きく下げるような値幅面での調整は起こらないのではないかと考えます。
なお、NYが上げてもそれに連動しないのは為替が円高方向に振れているためと見られますので、日本株が戻り基調に回帰するためには為替の反転が必要になるかと思われます。