昨日のNY市場でNYダウ、ナスダック総合指数が今年最大の下げを演じた他、円高ドル安が進行したこともあり、今日も売り先行でスタートする展開に。
日経平均は20325円で寄り付いた後、9時6分に20110円まで下落。
一時下げ幅は600円を超えました。
しかし、売り一巡後は、買い戻しを誘う流れとなり、下げ幅を縮小する展開に。
中国・人民元の対ドル基準値が市場予想ほど元安・ドル高に設定されなかったことで、不安心理がやや和らぎ、為替が円安方向に振れた事も相場の下支えとなりました。
13時13分に20607円まで戻した後は、日中の高値圏でもみ合いとなり、引けは▲134円の20585円で終了。
日経平均は3日続落で終わるかたちになりました。
売買代金は前日よりも増加して2.6兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが766銘柄に対して、値下がりが1291銘柄でした。
今日は日経平均BPS(1株あたり純資産)の水準に接近した後、切り返す展開に
昨日の記事で、「仮に明日もマドを空けて下げると、三空叩き込みとなり、売られすぎで短期的に反転となる可能性もある」と書いたのですが、今日は寄りはマドを空けて下げて始まったものの、20607円まで戻したので、3日連続でマドあけでの下げとはなりませんでした。
ただ、今日は一時20110円まで下げた後、500円程度切り返して引けているので、日足の形状は下ひげありの陽線引けとなっています。
この形状からすると、今日につけた安値(20110円)で目先の底をつけた可能性も出てきたようにも思われます。
また、現状、日経平均BPS(1株あたり純資産)が2万円近辺(今日の時点で19985円)にあるのですが、2012年からのアベノミクス相場で日経平均BPSを割り込んで、日経平均PBRが1倍割れとなったのは、以下の2回しかありません。
①2016年2月12日(日経平均PBRは0.99倍)
②2018年12月25日(日経平均PBRは0.99倍)
本日、20110円まで下げた後、切り返してきたのは、この日経平均BPSの水準を意識しての事のようにも思われます。
なお、現状ボラティリティが高い状態にありますので、今日の安値で目先の底を入れたのかどうかは、まだわかりまでん。
しかし、上記で挙げたような点から鑑みますと、目先、底を入れた可能性は出てきているのではないかと考えます。
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