前日の米国株市場で金融緩和期待を背景にNYダウが過去最大の上げ幅を記録。
これを引き継ぐ形で今日は買い先行で始まり、日経平均は21651円で寄り付き、300円以上高く始まりました。
その後、9時5分に21719円まで上げましたが、そこから失速する動きに。
日本時間今晩に開かれる見通しの主要7カ国の財務省・中銀総裁による緊急電話会議について、具体的な政策対応が盛り込まれないとの報道が失望売りにつながり、最終的に▲261円の21082円で終了。
日経平均は日中の安値引けで、反落となりました。
売買代金は3.0兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが189銘柄に対して、値下がりが1938銘柄で、90%近くを値下がり銘柄が占める形となりました。
昨日のNY市場は急反発だったが、日本株はそれに追随できずに引け値ベースの安値を更新
昨日のNY市場が大幅高だったので、日経平均は続伸となるかと期待したのですが、終わって見れば261円安で、先週金曜日の引け値21142円を下回って引けました。
米国株は昨日の急反発で底入れの気配も出てきたのですが、日本株はそれに追随できずに、引け値ベースで安値更新となっています。
なんで日本株はこんなにも弱いのか、と嘆きたくもなるのですが、まあこれが現状なので、あきらめるしかありません。
ただ、日本株についてみてみると、一昨日の月曜日に805円下げた時の松井証券の信用買いの評価損は20%を超えていました。
評価損率が20%近くまで上っているという点から見ますと、月曜日の急落で、追証回避に伴う投げ売りがけっこう出たのではないかと見られます。
また、NY市場についてみてみると、恐怖指数と呼ばれるVIX指数は、先週金曜日に一時50近い水準まで上げる場面もありました。
しかし、昨日の段階でVIX指数は33.42まで低下。
同指数のチャートの形状も、2日連続して上髭を残す形になっています。
以上のような点から見ますと、恐怖にかられて投げ売りが出るようなパニック的な局面は終わり、徐々に市場としては落ち着きを取り戻してくるのではないかと考えます。
なお、NY市場の動きに比べて日本株の動きは弱いのですが、NY市場が落ち着きを取り戻してくれば日本株もタイムラグをおいてそれに追随してくるのではないかと思われます。