前日の米国株市場でNYダウが過去最大の上げ幅を記録。
これを受けてリスク選好ムードが強まるなか、日経平均は18446円でスタートし、350円程度高く始まりました。
その後、トランプ米政権と与野党の議会指導部が大型景気対策で最終合意したことが伝わると、海外短期筋の先物を絡めた買いが入り、一段高の展開に。
引け間際の14時57分に19564円まで上げ、そのまま日中の高値で取引終了。
日経平均は+1454円の19546円で取引を終えました。
上げ幅は、26年2カ月ぶりの大きさで歴代5位の記録となりました。
売買代金は前日よりもやや増加して3.7兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが2055銘柄に対して値下がりが93銘柄で、全面高の1日でした。
感染拡大がピークアウトしていない中での大幅高はやや違和感を感じる面もある
今日の日経平均は19564円まで上げたので、16358(3/19)からの上げ幅は3206円。
これで、23806(2/20)⇒16358(3/19)までの下げ幅▲7448円に対する戻りは43%となりました。
昨日の記事で、35%戻しとなる18964円が戻りの一つのメドになるかと書いたのですが、それをも超えてきました。
昨日に続いて今日もマドを空けての上げとなり、2/20からの急落の43%を戻す動きとなったので、この点からすると、16358(3/19)で当面の安値をつけたような感じもします。
ただ、新型コロナの感染拡大がまだ止まっていない中での大幅高なので、やや違和感を感じる面もあります。
2003年にSARSが広まった時は、感染のピークが見えた後で底を入れる動きとなったので、この点からすると、今日の大幅高で底を入れたのかどうかはまだ何とも言えないという事になります。
なお、過去の例をみても株価が暴落した後は、必ず2番底を入れる形になっているので、底を入れたのか否かの最終判断は、2番底を入れたところで判断できると思われます。
2番底で、1番底でつけた安値を維持できれば相場は底を打ったと見る事ができます。
それとは逆に、1番底でつけた安値を維持できなければ、まだ底を打っていないと見る事ができるのではないかと思われます。