前日のNY市場で、NYダウとs&p500はマイナスでしたが、ハイテク関連が買われたことでナスダックはプラスとなりました。
これをうけて今日の日経平均は19150円で寄り付き、100円程度高い水準でスタート。
寄り直後に19093円まで値を落とした後は、トランプ大統領が新型コロナウイルス対策の行動制限緩和に向けた新たな指針を数日中に発表するとの報道を受け、時間外取引で米株価指数先物が上昇。
それに伴い、先物主導で上げ幅を拡大する展開に。
大引け前の14時50分に19705円まで上げたので、3/25につけた19564円を抜けました。
そのまま日中の高値圏で取引を終え、引け値は+595円の19638円。
昨日、日経平均は455円下げたのですが、今日はそれを超える上げ幅となりました。
売買代金は前日よりも増加して2.2兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが1649銘柄に対して、値下がりが465銘柄で、値上がり銘柄が優勢の1日でした。
依然として戻り基調が続くが、方向性が転換する可能性も念頭に入れながら注視していく局面か
今日は昨日の急落から一転して大幅高でした。
3月の急落で一時は40%台まで低下していた騰落レシオ(25日)も、105.4%まで上げてきました。
米国市場で3月下旬につけた戻り高値を早々に抜ける中、日本株はなかなか当該戻り高値を抜けられませんでした。
が、本日、日経平均はやっと戻り高値を抜けてきました。
ただ、日経平均は3/25につけた戻り高値19564円を抜けてきたのですが、TOPIXの今日の高値は1436までなので、3/27につけた戻り高値1459を抜けることができていません。
仮にここからTOPIXが1459を抜けられないと、日経平均とTOPIXとでダイバージェンス(逆行現象)が生じることになります。
ダイバージェンスの発生は相場の転換点にもなるので、明日以降、なるべく早いタイミングでTOPIXも3月下旬の戻り高値を超えられるのかが、当面の大きな注目ポイントになってきます。
早々にこれを抜けられないと、16358(3/19)の安値から続いてきた戻り相場が終わり、2番底をつけにいく展開に変化する可能性もあるので、要注目です。
なお、日経平均、TOPIXともに5日線は上向き基調なのですが、このところ日経平均に比べてTOPIXの動きが鈍いため、明日のTOPIXの引け値が4/8の引け値1425よりも低いとTOPIXの5日線は下向きに転換します。
TOPIXが1459(3/27)を抜けられないまま、5日線が下向きに転換すると、やや注意の信号が点灯することになります。
現状ではまだ戻り基調が続いていますが、方向性が転換する可能性も念頭に入れながら動向を見て行く局面になるのではないかと考えます。