新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が再燃するなか、前日の米株市場では米中対立が先鋭化することへの懸念も加わって主要3指数は大きく下落。
これをうけて今日の日経平均は20140円で寄り付き、220円程度下げてスタートしました。
9時12分に20056円まで下げて、一時下げ幅は300円を超えたのですが、その後は緊急事態宣言の一部解除見通しなどが伝わり、押し目買いが入り下げ渋る動きに。
14時40分に20329円まで戻した後は、引けにかけて押されて、▲99円の20267円で取引を終了。
日経平均は続落となりました。
売買代金は前日よりも増加して2.3兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが975銘柄に対して、値下がりが1103銘柄でした。
安寄り後に切り返す動きで、戻りを試す地合いはまだ継続中か
今日は前日のNY株安をうけて、マドを空けて下げる形でスタートしたのですが、日中高値は20329円まであったので、続落とはなりましたが、マドを空けて下げる形にはなりませんでした。
前日のNY市場で、これまでの戻りをけん引してきたナスダックが前日につけた陽線を陰線で包み込むような形状を示現していたので、本日、マドを空けて下げる形になると黄色信号が点灯する形になるかとも思っていました。
しかし、今日の日経平均は下落となったものの、安寄り後に切り返す動きとなったので、まだ戻りを試す地合いは継続しているのではないかと思われます。
ただ、16358(3/19)の安値からの戻り相場の形状をみると、以下①の上値抵抗線と②の下値抵抗線の間を上下する動きが1ヶ月以上続いている形になっています。
①上値抵抗線:19564(3/25)と20365(4/30)を結んだライン
②下値抵抗線:17646(4/3)と18858(4/22)を結んだライン
①の上値抵抗線と②の下値抵抗線の間隔は徐々に狭まってきている(※)ので、この形状は斜行三角形の形になるのではないかと思われます。
(※)今日の時点で上値抵抗線が20500円程度に対して、②の下値抵抗線が19800円程度のところに位置しているので、その間隔は700円程度です。
それに対して、1ヶ月程度前の4/14の時点では、①と②の間隔は1700円程度ありました。よって、上値抵抗線と下値抵抗線の間隔は確実に狭まってきています。
間隔がこのまま狭まってくると、どこかで戻りのトレンドがピークアウトし、反落する形になると思われますので、現在は、どこでピークアウトする兆しが出てくるのかを見極めていく局面になると考えます。