今週に入り米国株市場では長期金利の上昇を嫌気して、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が調整局面に入っていることをうけ、本日の東京市場は、これに追随する動きとなりました。
日経平均は30020円で寄り付き、9時2分に30089円で日中高値をつけたあと、下げを拡大する展開に。
これまで相場を牽引してきた半導体関連が利食われたほか、電子部品関連やゲーム関連などグロース株が総じて大きく水準を切り下げました。
売りは引けにかけて継続し、最終的に日経平均は▲484円の29671円で終了。
急落で、日中の安値で引ける形になりました。
売買代金は前日よりも増加して3.4兆円台でした。
2段下げで下げる形である場合、そこそこよい水準まで下げる形になってきたのではないか
本日はバリュー株は買われる銘柄が散見され、空運や鉄鋼株の一角など景気敏感セクターや不動産株などは堅調に推移しましたが、グロース株は総じて冴えない動きとなりました。
日経平均は▲1.61%の下落だったのに対して、マザーズ指数は▲4.31%の下落で、大きく売られました。
なお、日経平均の2月に入ってからの動きを見ますと、2/16に30714円で高値をつけたあと、2/19に29847円まで、867円下落(a波)。
その後、2/22に30458円まで戻した(b波)後、本日の安値29671円まで787円下落(c波)する形になっています。
ここまでの動きをみますと、aーb-cの波で、2段下げする形になっています。
仮に2段下げにより下落する形をやっている所であるとした場合、今日の下落により、a波とc波の下げ幅が同程度となってきているので、この点からみると、2段下げの形はそこそこよい水準まで下げる形になってきたようにも思われます。
なお、この調整が終わったあとは、再び2/16につけた高値30714円をとってくるとみているので、現在の下げはよい押し目の局面となるのではないかと考えております。