デルタ変異株による感染拡大で世界経済の正常化が遅れることへの警戒や、米中対立のリスクを嫌気する動きから、今日の日経平均は27739円で寄り付き、下落してスタート。
その後、11時6分に27419円まで売られ、一時下げ幅は700円程度になる場面もありました。
しかし、後場に入ると、国内の大手年金や日銀などの買い観測などが浮上して、押し目買いを入れる動きが強まり、下げ幅を縮小する展開に。
最終的には▲177円の27940円で取引を終了。
日経平均は3日続落となりました。
売買代金は前日よりも増加して3.3兆円台で、3兆円の大台乗せとなりました。
日経平均は大幅安後に200日線の水準から切り返す。
昨日は出張で不在で、更新が飛びました。久しぶりに新幹線に乗ったのですが、昨日は大雨の影響で東海道新幹線のダイヤが大幅に乱れており、その関係で自由席に乗ったら、このご時世満員でびっくりしました。
さて、今日のマーケットなのですが、昨日の日経平均の日中安値は28118円に対して、今日の同高値は28000円だったので、100円弱マドを空けて下げる形になりました。
また、28000円を割れて寄り付いた後、27419円まで下げたので、一時200日線(今日の時点で27522円)を割り込む動きとなりました。
7/6の記事で、
「昨年のコロナショックでつけた安値から上昇トレンドが継続しているというのが現状の見方になるのですが、上昇トレンドが継続しているのならば200日線を大きく割り込むことなく、反転してくると思います」
と書いたのですが、200日線割れ後は切り返す動きとなりました。
また、5/13につけた安値27385円も割り込む動きとはならず、そこから切り返す動きとなりました。日足の形状は下ヒゲありの陽線で引ける形になっています。
なお、夜間市場に入ってから日経平均先物は、一時28410円をつけるところまで上げています。
このままいけば、来週月曜日は上げてくる形になるのですが、ここで切り返す動きとなってくれば、5/13につけた安値27385円と、今日の安値27419円で、二点底をつけた可能性も出てきます。
ここから反転に転じて、まずは5日線(今日の時点で28333円)を引け値で上回り、その後、同線が下向きから上向きに転換してくれば、30714(2/16)の高値からの調整が終わり、反転方向に向かう第1のシグナルが点灯することになると思います。
なお、その後も上昇し、25日線(今日の時点で28805円)と75日線(今日の時点で28939円)を上回り、かつ、6/15につけた戻り高値29480円をも超えてくると、より反転基調が明確になってくると考えます。