前日の米株式市場は、ウクライナ情勢への警戒感からNYダウが622ドル安と今年最大の下落となりました。
これをうけて今日の日経平均は、26895円で寄り付き、27000円を割れてスタートしました。
9時50分に26792円まで値を下げて、一時下げ幅は450円を超えたのですが、午前10時過ぎにブリンケン米国務長官が、ロシアがウクライナに侵攻しないことを条件に、ロシアのラブロフ外相による来週の会談要請を受諾した、との報道が流れると下値に買いが入り、急速に下げ幅を縮小。
大引けは▲110円の27122円で、27000円台を維持して終了しました。
売買代金は2.8兆円台でした。
NYダウが今年最大の下落となった割には、今日の日経平均の下げは限定的だった
今日の下値は26792円までありましたが、2/15につけた安値26865円まで下げずに切り返す動きとなりました。
ただ、TOPIXの今日の安値は1905.52で、こちらは2/15につけた安値1906.57をわずかに下回りました。
なお、米国株についてみると、NYダウの昨日の安値は34246で、2/14につけた安値34304を割り込みました。
しかし、ナスダックとS&P500は2/14につけた安値を割れずに引ける形になっています。
昨日の記事で、米国株は2/14、日本株は2/15に目先の安値をつけているので、これを維持できるかどうかがポイント、と書いたのですが、とりあえず一部の指標で当該安値を割り込む形になっているのですが、これら全指数が当該安値を割り込む形にはなっていないので、今日の時点では何とかぎりぎりの所で踏みとどまる形になっています。
全般的にはまだ方向性が見えないのですが、日本株の個別銘柄の動きをみると、これまでは業績が良くて割高ではない株も全般安の流れに引きづられて下げる動きが続いてきたのですが、ここ最近はそれが切り返しに転じてきているような動きも見られます。
今日も前日の米国株市場で、NYダウが今年最大の下落となった割には下げが小さかったので、徐々にではあるのですが、下げに対する耐性がついてきているような気配も感じられます。
ただ、まだはっきりと反転の兆しが見えてきているわけではないので、油断はできないのですが、非常に弱かった地合いからわずかにではあるのですが、徐々に変化の兆しが出てきているような感じがしております。