前日の米国株市場で、経済指標の発表を受けて景気減速懸念が改めて高まり、主要株価指数が下落。
これに追随する形で主力株を中心に広範囲に売りが及び、日経平均は28111円で寄り付き、170円程度下落してスタートしました。
その後も継続して売りが続き、14時41分に27788円まで下落。
そのまま安値圏で取引を終えて、▲474円の27813円で終了。
日経平均は4日ぶりに大きく下落する形になりました。
売買代金は前日並みで2.8兆円台でした。
現時点ではスピード調整での下げとする見方がメインシナリオ
前日の夜間市場で為替が円高にふれて、ドル円が5日線を割れる動きとなったことで、本日の動きが警戒されるところでしたが、日経平均は大きく下落する形になりました。
今日は、日経平均の下落率が▲1.68%に対して、TOPIXの同率が▲1.92%で、TOPIXの下げが大きい1日でした。
TOPIXは、前日の日中安値が2014.1に対して、本日の同高値が2007.89で、明確にマドを空けて下げるとともに、5日線(今日の時点で2002.22)および25日線(今日の時点で1991.69)を割れて、1983.84で引けています。
この動きをみると、3/16の安値からの反発は昨日で終了。以降は、再度売り転換したとみることもできます。
ただ、3/16の安値からの戻り局面で、5日線を割れたのは、今回が初めてです。
1/4の安値からの戻り局面では、5日線を割り込んだのを1度挟んで、最終的に3/9まで戻す動きとなりました。
よって、本日、大きく下落する動きになったものの、まだ3/16の安値からの戻り局面は続いているという見方もできるのではないかと思います。
ここから早期に切り返す動きとなれば、3/16の安値からの戻り局面の中の一時的な下げ(スピード調整)になると思われますし、逆に下げが続く形になると、3/16の安値からの戻り局面が昨日までで早々に終わったとする見方が強くなってきます。
が、現時点では前者の見方をメインに考えております。