先週金曜日のNY市場は、イエレン議長のジャクソンホールでの発言を受けてダウは上昇してスタートしたのですが、その後は早期利上げ警戒で売りに押される展開に。
最終的に、NYダウは▲0.29%、sp500は▲0.16%の下げとなりました。
一方、ナスダックは上げ幅縮小となったのですが、+0.13%と上昇で終わりました。
NYダウは下落となったのですが、シカゴ市場の日経平均先物はドル円の反発を受けて16580円で終了しているので、週明けの東京市場は反発してスタートしそうな感じです。
8/27の記事「日経平均は続落で調整転換に向けた第1シグナルが点灯だが、早々に反転となればその見方は否定される」で、日経平均は16490円~16520円まで30円程度マドを空けて下げたので、調整方向へ向けた第1シグナルが点灯したと見る事ができるという事を書いたのですが、
シカゴ市場の日経平均先物が16580円まで戻しているので、週明け早々にもマド埋めとなり、上記シグナルは否定されるという動きになりそうです。
ドル高の流れを受けて、日経平均は短期的には強いかもしれないが‥‥
しかし、NYダウのここまでの動きを見ますと、やはりソーサトップ(※)のパターンになっているような気がします。
(※)高値圏で上値が伸びなくなり、チャートの形がお皿をひっくり返したような形状になる事。相場が天井圏の時に見られるパターン。
このことは、7/28の記事「外部環境には、徐々に悪化の兆しも見られるようになってきている」でも書きました。
ここまでのNYダウの動きを見ると、次のような感じになっています。
①7/20に18622の高値をつけた後、8/2に18247まで下落。
②しかしそこから反発し、18622(7/20)の高値を超えて8/15に18668まで上昇。
③そこから再度下落し、8/26に18335まで下落。
前述の7/28の記事では、上記①の段階でソーサトップのパターンをつけたかと思っていました。
しかし、上記②の段階で18622(7/20)の高値を抜けたので、その見方はないかと考えたのですが、
ただ、戻り高値を超えても、18622(7/20)と18668(8/15)とで、その幅は46ドル程度しかないので、見方としては18600を超えたあたりからNYダウの上値は重くなり、依然としてソーサトップとなりそうな感じは継続しているのではないかと思われます。
この先、8/2につけた安値(※)を下に抜けてくると、当面の天井打ちとなる見方が強くなってきますので、この先そのラインを死守できるかどうかが一つのポイントになると思います。
なお、ドル高の流れを受けて日経平均は短期的には強いかもしれないのですが、NY市場に変調の兆しが出てくると、その動きは長くは続かないと考えます。
(※)NYダウは18247、sp500は2147。