昨日のFOMCは事前の予想通り、現状維持でした。
これを受けたNY市場は、NYダウは+0.9%、ナスダックは+1.03%、sp500は+1.09%と、各指数上昇でクローズしました。
この中でナスダックは、昨日の高値が5299まであり、9/7につけた高値5287を抜けてきました。
一方、為替は円高方向に進み、ドル円は一時100円ぎりぎりのところまで下落する場面もありました。
これを受けて昨日の日経平均先物は夜間市場で16420円まで下げました。
しかし、本日のシカゴ市場では16790円まで上げてきているので、このまま行くと明日の東京市場は高く始まりそうな感じです。
日米の金融政策決定会合という、重要イベントは無難に通過。相場は次の材料待ちに
9月の一大イベントである日米の金融政策決定会合を受けた結果は、今のところ「上げ」となっています。
特に、日本株との連動性が高いとみられるナスダックが高値抜けとなっているので、この動きを見る限りでは上記イベントをきっかけに市場の方向性が大きく変わるという動きにはならなそうな感じです。
円相場が円高方向に進んだのでもしやとも思ったのですが、米国株は上げだったので、ここで日本株に波乱が起こる可能性は低そうです。
なお、ここから波乱相場に移行するとした場合、そのきっかけはNY市場になると思います。
よって、為替よりもNY市場の動向を注視していく事になるのですが、取りあえず、9月の重要イベントを無難に通過したようなので、ここからは次のきっかけ待ちという事になります。
なお、この秋相場で波乱の種となりそうなポイントは、次の3点になるのではないかと考えています。
①米国大統領選挙
②米国の利上げ時期
③ドイツ銀行の問題
このうち、上記①については、来週9/26に米大統領選に向けた候補者同士のテレビ討論会があります。
今のところ、マーケットでは、トランプ候補が大統領となった場合の可能性というのは織り込んでいないと思うのですが、11/8の大統領選挙まであと1か月半と日程が迫ってきていますので、徐々にその辺りの材料を織り込む場面も出てくるのではないかと思われます。
(一時は支持率で、クリントン候補に差をつけられていたトランプ候補ですが、ここにきて巻き返しの動きが見られます。例えば支持率に逆転する動きが見られた場合などで、マーケットが動揺する局面も出てくるのではないかと考えます)