トランプ大統領の就任演説を受けた昨日のNY市場は上昇。
NYダウは+0.48%、sp500は+0.34%、ナスダックは+0.28%と、それぞれ上げとなりました。
一方、ドル円は114円60~70銭程度で引け、やや円高気味にふれた感じでした。
昨日の就任式の結果を受けて、市場の動きに変化が出てくるかとも思ったのですが、特に大きな変化は見られずでした。
NYダウは上昇したものの、前日まで5日続落だったので、自律反発で上げたという見方もできるかと思われます。
NYダウのここまでの動きを見ると、12月半ばまでは順調に上げてきたのですが、2万ドルの大台を目前にして、それ以降1か月近くの間、ほぼ横ばい圏内の動きが続いています。
NYダウは横ばい圏の動きが1ヶ月近く継続。この動きは上げの過程の中の調整か、それとも‥‥
この横ばいの動きをどう見るかがポイントになるのですが、一つには上げの過程の中の調整とみる見方があります。
なお、上げの過程の中の調整には、値幅調整と時間調整の2パターンがあります。
今のNYダウの動きは高値から大きく下げる動きにはなっていないので、恐らく時間調整のパターンをやっているところではないかと思われます。
この場合は、時間調整の期間が1ヶ月近くになる事から、そろそろ調整が終わり、再度上げのトレンドに回帰してもおかしくないと思います。
一方の見方は、既に上げる局面は終わっており、本格的な調整に入る前の準備段階で横ばいでの動きになっている、というものになります。
この場合は、暫く高値圏で横ばいでの動きが続いた後、大きく値幅を伴って下げ始める動きになります。
では、ここからどちらのパターンになるかという事なのですが、NYダウ以外のsp500やナスダックの動き方等からみると、前者、つまり、時間調整のパターンの方がやや強いような感じもします。
ただ、現状はやや微妙な水準に位置しているので、そうと決めつけるのも難しいところがあります。
現状、NYダウの安値は木曜日につけた19677ドルになるので、仮にこのラインをここから割れるようであれば、先々調整幅が大きくなる後者のパターン。
一方、当該安値を割れずに逆に高値抜け(現状の高値は1/6につけた19999)となれば、前者のパターンとなるのではないかと考えます。