昨日のNY市場は、米1月消費者物価指数を受けて10年債利回りは上昇しましたが、株式市場では金利上昇を嫌気した動きが広がらず、NYダウは250ドル以上上げ、4日続伸となりました。
これを受けて、今日の日経平均は21384円で寄り付き、200円以上高く始まりました。
その後、9時34分に21308円まで下落。寄り値よりも70円程度安い水準まで落ちる場面もありました。
ここのところ、寄付きの水準を維持できずに、引け値が寄り値よりも安い陰線で引ける動きが続いていたので、またしても寄り値水準を維持できない展開になるかと思われたのですが、今日はそこから切り返し。
13時9分に21578円まで上げた後、引けにかけて上げ幅を縮めたものの、+310円の21464円と寄付きの水準を維持し、4日ぶりに反発となりました。
なお、今日は反発となりましたが、売買代金は前日よりも減少して2.9兆円台と、3兆円に届かずでした。
日経平均PERの13倍割れは、これまでのパターンでは底入れのタイミングに符号
今回の急落は、VIXショックと言われているようですが、2月6日に一時50を超える水準まで上げていたVIX指数は、昨日の段階で18.75まで下げ、20の大台を割り込む動きとなっています。
この動きをみますと、乱高下が激しく、不安定さが際立っていた市場も、落ち着きを取り戻しつつあるということが言えるのではないかと思われます。
なお、日経平均は昨日、20950円の安値をつけて一時21000円を割れる動きとなったのですが、今日はドル円が昨日に続いて円高方向に向いたにもかかわらず、日経平均は上げとなっています。
従来から書いてきたように、現在は20週サイクルの安値をつけるタイミングにあり、19239(9/8)の安値から今週で24週目になります。
1/11の記事「 20週サイクルの高値を既につけたのか、それとも同高値はまだつけていないのか? 」でも書いたように、2015年10月2日の週から続く20週サイクルは最長で24週なので、ここまでのパターンからすると、最長でも今週に20週サイクルの安値をつける、ということになります。
現状はそのような状況にある中で、昨日、20950円の安値をつけて今日反発となっています。
第3四半期の決算発表を受けて、ここのところ上昇傾向が続く日経平均EPS(1株あたり利益)なのですが、今日も水準が切り上がり、1675円まで上昇しています。
これに伴い、今日の日経平均は310円高と反発したのですが、日経平均PERは12.81倍で、昨日に続き13倍割れとなっています。
これまでのパターンでは、日経平均PER13倍割れは、底を入れたタイミング(※)に符号しますので、やはり昨日の安値で底を入れた可能性が高くなってきたように思われます。
なお、底入れとなった場合は、ここから24129(1/23)の高値奪回に向けた上げトレンドが再開する形になると考えます。
(※)2016年6月24日ブレグジットショックがあった当日の日経平均PERは12.62倍
◆日経平均の中期的なトレンドは上と考えているので、押し目は買いと考えます。
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