前日のNY市場が大幅安となったことを嫌気して、今日は売りが優勢となり、日経平均は20115円で寄り付きました。
その後、9時3分に21056円まで下げ、下げ幅は300円を超え、21000円の節目に接近する場面もみられました。
ただ、そこからは徐々に下げ幅を縮める展開になり、▲96円の21292円で引ける動きとなりました。
売買代金は2.2兆円台で、2兆円の大台は回復したものの、昨日に続き盛り上がりに欠ける1日でした。
昨日の日中安値が21388円に対して、今日の同高値は21333円なので、前日よりも50円程度マドを空けて下げる動きとなりました。
また、3月30日と4月2日で200日線を超えてきていたのですが、今日の下げにより再度引け値ベースで200日線(今日の時点で21343円)を下回りました。
昨日のNY市場は大幅安で、2月以降の調整局面の安値ラインに接近
日経平均は昨日、25日線の水準で頭をおさえられ、そして今日は再度200日線を下回る動きとなっており、相変わらずぱっとしない動きが続く形になっています。
ただ、昨日のNY市場が2%近くの下落率で大きく下げた割には、日経平均の同率は▲0.45%で、TOPIXも▲0.29%と、下げは小幅にとどまっています。
また、日経平均が20347(3/26)の安値をつけてから、陽線をつける割合が高くなってきているのですが、今日も寄り値よりも引け値が高い陽線引けでした。
米国における保護主義の動きの先鋭化に対する懸念などを背景に、NY市場はここのところ不安定な動きが続いております。
しかし、日本株については3/27の記事「日経平均はマド空けでの上昇で、昨日の安値で底打ちとなった可能性も出てくる」で書いたように、20347(3/26)の安値で底打ちとなった可能性が高いと見ています。
また、これまでに何度も書いておりますように、20347(3/26)の安値以降、地合いが変化してきている兆しは感じられます。
ただ、今の日本株は、NY市場の動き次第という面もありますので、日本株が反転に向かうためには取りあえずNY市場が大きく反発して下値不安が後退する必要があります。
なお、昨日のNY市場では、2月以降の調整局面の安値ライン近辺まで下げる動きとなっていますので、ここからNY市場は切り返しに転じる事ができるのか、その動向を注目する所になると考えます。