前日のNY市場は、米中貿易戦争への過度な懸念が後退し、急反発。
これを受け、今日は買い戻しの流れが優勢となり、日経平均は前日よりも高く寄り付き、20958円でスタート。
その後、佐川前国税庁長官の証人喚問の発言内容を受けて、更に上値を追う展開に。
今日の日経平均は+551円の21317円と、日中の高値で引け。
昨日に続き、続伸となりました。
なお、売買代金は前日よりも増加して3.2兆円台でした。
本日の日中安値は9時1分につけた20943円で、昨日の日中高値は20766円なので、前日よりも180円程度マドを空けて上げる動きに。
そして、昨日の日足は高値で引ける陽線引けで、そして今日も日中高値で引ける動きだったので、2日連続で陽線引けとなりました。
2016年、2017年は、権利落ち後に4月上旬から中旬まで下落する動きとなっている
24129(1/23)からの調整局面における動きの中で、マドを空けて上げるという動きがこれまで3回ありました。
ただ、いずれもマドを空けての上げとなったものの、日足の形状は寄り値と引け値が近い十字線に近い形状で、上げ方としては今一つでした。
しかし、今回はマドを空けての上げで陽線引けなので、上げ方としてはいい感じとなっております。
この動き方を見る限り、昨日の安値20347円で底打ちとなった可能性も出てきたと思われます。
ただ、今日は権利落ち最終日で、配当狙いの買いも入っていたと見られますので、目先的には明日の動きがどうなるかがポイントになります。
2016年は権利落ち後4/8まで下落、2017年は4/17まで下落となっており、ここ数年は権利落ち後に冴えない展開となっています。
明日、配当落ちを埋めて続伸となれば、底打ちとなった可能性が更に強まると思われるのですが、そうならなかった場合は、まだ上に行くのは難しいという事になるのかもしれません。
米国の貿易戦争への懸念や、国内では森友問題など、次々と現れる悪材料を消化してきているので、底打ちの機運は徐々に醸成されつつあるような感じもします。
しかし、今のマーケットはまだ安定性に欠けているので、明日以降の動向を引き続き注視していく必要があるかと考えます。