前日のECB理事会では、量的緩和を年内に終了する一方、少なくとも来年夏までの間、利上げを見送る方針が示され、金融引き締めの影響に対する投資家の過度な懸念が後退。
これをうえ、今日の日経平均は22883円で寄り付き、買い先行でスタート。
しかし、米中貿易摩擦に対する警戒感が上値を圧迫し、日中高値は寄り直後につけた22885円までで、10時12分に22770円まで下落。
そこから引けにかけて戻る展開となり、引けは+113円の22851円で終了となりました。
売買代金は前日よりも増加して3.0兆円台で、久しぶりに3兆円台のせ。
本日、日経平均は反発となりましたが、値上がり銘柄768に対し、値下がり銘柄が1254で、値下がり銘柄の方が多いという1日でした。
重要イベントが目白押しの1週間も無事に通過
本日の日銀の金融政策決定会合は事前の想定通り現状維持となり、相場への反応は限定的でした。
今週は米朝首脳会談に始り、アメリカのFOMC、欧州のECB理事会、日本の日銀会合など、日米欧の中央銀行会合があり、重要イベントが目白押しの1週間でした。
しかし、終わってみれば、日経平均は22686円で始まり、 22851円で終了となったので、特に波乱はなく、重要イベントを通過となりました。
無事イベントを通過したので、6/11の記事「今週は米朝首脳会談や、日米欧の中銀会合など重要イベント通過で、上げ方向への動きが明確にならないかと期待する所」
で書いたように、ここから上げ方向への動きが明確になる事を期待したい所ですが、ドル円の上値が重い事等もあり、今のところ、夜間市場で日経平均先物が一時22690円まで下げる等、冴えない動きとなっています。
ただ、21931(5/30)の安値を直近でつけてから方向としては切り返す方向にあるので、ここから大きく下がる展開にはならないと考えます。
現状は23000円の大台を前に足踏みの局面で、何か動きが出てくるのを待つところになると考えます。