前日のNY市場は2%超えの下落で、投資家心理が悪化。
日経平均は21275円で寄り付き、200円弱下げてスタートしました。
そこからやや戻す動きになり、10時59分に21330円まで上げ、下げ幅が100円台に縮まる場面もありました。
ただ、その後は中国の習近平・国家主席の演説で、景気に配慮した発言が出なかったとの受け止めが広がり、後場入りにかけて下げを拡大する動きとなり、12時45分に21101円まで下落しました。
以降は本日の安値圏で一進一退の動きとなり、▲391円の21115円で終了。
大幅反落で取引を終えました。
売買代金は前日よりも増加して2.5兆円台。
値上がりが132銘柄に対し、値下がりが1982銘柄で、全般的に売られる展開の1日でした。
指標面からは安値圏に到達しつつあるという感じもするが‥‥
本日全般的に売られる展開となったことで、騰落レシオ(25日)は74.53%まで低下。
日経平均PERも11.8倍まで低下し、12/11の18.86倍を下回り、今年の最低水準を更新しました。
また、新安値銘柄は723で、10/26の804銘柄以来の水準となりました。
これらの点から見ますと、安値圏に到達しつつあり、底打ちの時期も近いのではという感じもします。
ただ、1点気になるのは時期的な問題になります。
今の感じからすると、時期的には12月に底打ちとなりそうな感じもあるのですが、これまでの相場の動きからしますと、あまり12月に安値をつけて底を入れたというケースはありません。
過去のケースからみると、10月とか11月、もしくは1月、2月に安値をつけるというケースが多いように思われます。
相場にはアニバーサリーという概念があります。
アニバーサリーとは、この時期とか日柄は過去の動きからすると、相場転換がしやすい時期になるという考え方になるのですが、この考え方からすると、12月内に安値をつけて反転する可能性は低いという事になります。
24448(10/2)の高値から2か月半以上調整する動きが続いているので、時期的にはそろそろ反転となってもおかしくない頃合いに差し掛かりつつあるように思えます。
しかし、場合によっては底を入れる時期が年明けの1月もしくは2月あたりにずれ込むかもしれないので、一応その可能性も念頭に入れておいた方が良いかもしれない、という感じもしております。