前週末の欧米株市場が休場で、手掛かり材料難で買い手控えムードが強く、日経平均は19312円で寄り付き、180円程度安く始まりました。
その後、前引け前の11時22分には19355円まで戻りました。
しかし、国内で新型コロナウイルスの感染者数拡大に歯止めがかからないなか、経済全般へのダメージを警戒するムードが強く、後場に入ると下げを拡げる動きに。
新型コロナが終息したかに見えた中国で再び100人を超す感染者が確認されたことや、日銀のETF買いが入らなかったとの観測も出たことも嫌気され値を崩す展開となりました。
大引け前の14時56分に19014円まで売られ、19000円ぎりぎりまで下げる場面もありましたが、かろうじて19000円台は維持して終了。
日経平均は▲455円の19043円と、反落となりました。
騰落銘柄数は、値上がりが380銘柄に対して、値下がりは1740銘柄で、値下がり銘柄が全体の8割を占めました。
売買代金は前日よりも減少して1.6兆円台で、久しぶりに2兆円を割れ、閑散商いの1日でした。
原油先物が再び軟化傾向にある点はやや注意が必要
日経平均は4/6に5日線を上回り、以降、同線よりも上で推移してきたのですが、本日455円安となったことで、6日ぶりに5日線(今日の時点で19238円)を割れました。
ただ、同線はまだ上向き基調を維持しているので、これで戻り基調に変化が出てきたとまでは言えません。
仮に明日、日経平均が4/7の引け値(18950円)を割れると5日線が上向きから下向きに転換します。
また、明後日になると、4/8の引け値(19353円)を超えられないと5日線が下向きに転換します。
よって、明日、明後日の動きがどうなるのかが目先の焦点となります。
なお、3/30に一時20ドル割れとなった原油先物は、4/3に29ドル近くまで上昇。
その後、再び軟化する兆しが出てきて、直近で23ドルを割れてきています。
ここで踏みとどまればよいのですが、ここで踏みとどまれず、再度20ドル割れの方向に動いてくると、戻り基調にあった株価の足を引っ張る可能性も出てくるので、注意が必要かと思われます。
16358(3/19)の安値から続いた戻り基調をこのまま維持できるのか、それとも、戻り基調に変化が生じるのか、今週はその動向を見極めるうえで大事なポイントになるのではないかと考えます。