前日のNY市場は、経済活動再開への期待が引き続き強く、米国と中国の貿易協議責任者が来週にも電話会談を行う見通しとなり米中対立の懸念が後退したことを好感して上昇。
これをうけて今日の日経平均は19972円で寄り付き、300円程度高くスタートしました。
9時8分に19894円まで下げた後、9時半すぎに2万円台を回復。
後場に入ると上げ幅を一段と拡大する動きとなり、高値引けで取引を終了。
日経平均は+504円の20179円で、続伸となりました。
売買代金は前日よりも増加して2.3兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが1835銘柄に対して、値下がりが287銘柄で、値上がり銘柄が全体の85%程度を占めました。
アイランドリバーサルは否定される形に
前日の日経平均の日中高値が19720円に対して、今日の同安値が19894円だったので、本日は前日よりも170円程度マドを空けて上げる形になりました。
また、5日線(今日の時点で19887円)も引け値ベースで上回りました。
その他、20179円まで上げてきたので、4/30~5/1にかけて空けたマド(20000~20084円)も完全に埋める形になりました。
なお、TOPIXについては、日中の高値は1458までだったので、4/30~5/1にかけて空けたマド(1453~1464)を完全に埋める形にはなりませんでした。
ただ、今日の上げで4/30~5/1で空けたマドを一部埋めてくるような形になったので、5/1の記事で書いたような見方(高値圏でアイランドリバーサルが示現したので、戻り相場は終了かという見方)は否定される形になりました。
ということで、4/30につけた戻り高値を目指す動きはまだ継続中ということになるのかと思われます。
なお、戻り相場はまだ継続中なのですが、過去の相場を振り返ってみると、急落が起きてこれまでのトレンドに大きな亀裂が入った場合、急落前のトレンドに回帰するのに時間を要するケースが大半です。
一旦戻りを入れた後、2番底をつけにいく、あるいは直前の安値を割り込んでくるというケースが多いので、このまま一本調子で戻りが続く可能性は低いのではないかと考えております。