前週末の米株式市場では、NYダウが4日続伸し、最高値を更新しました。
しかし、円高進行や、アフガニスタン情勢の緊迫化で地政学リスクが台頭したほか、この日発表された中国景気指標もさえない内容だったことから、東京株式市場ではリスクオフによる売りが強まる展開となり、日経平均は27806円で寄り付いた後、12時33分に27427円まで下落。
一時550円程度マイナスとなる場面もありました。
引けにかけてやや戻したものの、大引けは▲453円の27523円で終了。
日経平均は3日続落となりました。
売買代金は前日並みの2.3兆円台でした。
いずれレンジを上方向に抜けてくるのではないか
今日は、日経平均、TOPIXともにマドを空けて下落する形になりました。
日経平均は27427円まで下落し、7/30につけた27272円の安値に接近する場面もありました。
ただ、TOPIXは1924.98で引けており、25日線(今日の時点で1931.08)と75日線(今日の時点で1931.72)近辺での動きとなっています。
日経平均は下値近辺を模索する動きとなっているのですが、TOPIXは保ち合いの中の中段近辺での値動きとなっています。
なお、ここまでのTOPIXの高値は、3/19につけた2013.71。
それに対して、その後の安値は5/13の1845.72となっています。
この中間の値は1929.71なので、今日の引け値1924.98と近い水準にあると言えます。
本日は前日からマドを空けて大きく下げる動きとなったのですが、相場の全体的な動向を表すTOPIXの動きからみると、保ち合いの中の動きが継続しているとみることができます。
この保ち合いのレンジの上下値幅は、当初は、3/19につけた2013.71~5/13の1845.72までの167.99だったのですが、直近では7/9の1881.01~7/13の1973.35までの92.34まで縮小しています。
徐々にレンジの値幅が縮まる動きとなっているので、いずれこの保ち合いのレンジを抜けてくると考えます。
レンジを抜けてくるとしたら、上方向に抜けてくるとみているので、現状は押し目を拾う動きを優先した方がよいのではないかと考えております。