前日の米株式市場で、新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の影響が懸念されたほか、パウエルFRB議長が議会証言でテーパリングの早期終了を検討すると発言したことが警戒され、NYダウは652ドル安と大幅に下落しました。
ただ、前日までの大幅下落で値頃感も台頭したこともあり、日経平均は27866円で寄り付き、小幅高でスタートしました。
しかし、9時19分に27594円まで下げ、今日も下落かと思われましたが、NYダウ先物が上昇したことも買い安心感を呼び、11時2分に28106円まで上昇。
一時、28000円台を回復しました。
その後は戻り売りに押され、引けにかけ伸び悩み、+113円の27935円で終了。
日経平均は4日ぶりに反発となりました。
売買代金は前日よりも減少しましたが、3.2兆円台で、3兆円の大台を超えました。
前日の米国株は下落となったが、日経平均は4日ぶりに反発
今日の騰落銘柄数は、値上がりが1368銘柄に対して、値下がりが751銘柄で、12営業日ぶりに値下がり銘柄が1000を下回りました。
一時、27500円台まで下げた後、切り返したので、日足の形状は下ヒゲありの小陽線となりました。
マザーズ指数は下げて終わったものの、こちらも陰線引けながらも下髭ありの形になっています。
一応、日経平均は27293(10/6)を割れずに27594円で踏みとどまって切り返しの動きとなっています。
昨日の記事でも書いたように、27293(10/6)を割れずに切り返しに転じてくると、30714(2/16)から続く保ち合い相場の中の動きがまだ続いている、という可能性が強くなってきます。
本日、4日ぶりに反発となり、夜間市場で日経平均先物が一時28230円まで戻す動きとなっているので、ひとまず27594円で目先の安値をつけて反発してくるのかもしれません。
ここから戻しに転じてくるためには、まずは5日線(今日の時点で28458円)まで戻して、同線を超えた後、同線が下向きから上向きに転じてくる必要があります。
日経平均やTOPIXは、200日線を下に抜けていますが、今のところ、米国株の主要3指数は200日線を割れずに維持しています。
NYダウは200日線の水準接近しているのですが、S&P500とナスダックは200日線よりもまだだいぶ上で75日線も維持しているので、まだ大きく崩れるという感じにはなっていません。
日本株については、とりあえず、一旦下げ止まりとなって反発となった場合、どの程度戻せるのか。
米国株については、主要な移動平均線を維持したまま、切り返すことができるのか、という点が目先の焦点となります。