前日の米国株式市場で、5日に公表されたFOMC議事要旨が予想よりタカ派的と受け止められ、グロース(成長)株中心に利益確定売りが出て、ナスダックが3%を超える下落となりました。
これをうけて今日の日経平均は29136円で寄り付き、200円程度安く開始。
国内での新型コロナウイルスの感染が急拡大を示すニュースも嫌気され、下げ幅を拡大。
最終的に▲844円の28487円で引け、日経平均は2%を超える急落となりました。
売買代金は3兆円台で、昨日に続いて連日の3兆円を超えました。
29388(1/5)から最後の5波目の下げが進行中という見方もできる
昨日は戻り高値更新となったのですが、本日は一転して急落となり、28500円近辺まで一気に下げる動きとなりました。
本日の急落で、75日線(今日の時点で28961円)、200日線(今日の時点で28821円)、25日線(今日の時点で28577円)を1日ですべて割り込む動きとなりました。
なお、12月28日の記事で、30795(9/14)の高値から続いてきた5波構成の三角保ち合いが終了となった可能性も出てきたと書いたのですが、
本日急落となったことで、30795(9/14)からの5波構成の三角保ち合いは、27937(12/20)ではまだ終わっておらず、以下のようにカウントできる可能性も出てきました。
a波:30795(9/14)⇒ 27293(10/6)
b波:27293(10/6)⇒ 29960(11/16)
c波:29960(11/16)⇒ 27588(12/3)
d波:27588(12/3)⇒ 29388(1/5)
e波:29388(1/5)⇒ 現在進行中?
この場合、5波構成の三角保ち合いはまだ終わっておらず、29388(1/5)から最後の5波目の下げが進行中という見方になります。
なお、本日の夜間市場で日経平均先物が一時28740円まで戻す動きとなっているので、明日は反発となるかもしれません。
しかし、仮に反発となったとしても、この戻りで5日線(今日の時点で28964円)を超えられなければ、一時的な戻りに過ぎず、更に下値を拡げる動きとなっていくと思われます。
ここで下げを食い止めることができるのか、それとも、5波構成の三角保ち合いにおける、最後の5波目の下げをやっていく局面になっていくのかが注目されます。