ウクライナ情勢の緊迫化が続く中、対ロシア制裁の世界経済への悪影響が警戒され、幅広い業種で売りが先行し、日経平均は26532円で寄り付き、300円以上下げて始まりました。
ロシア軍が都市部に砲撃を強めるなど激化しており、事態が長期化し対ロシアの経済制裁が世界経済に悪影響を及ぼしかねないとの警戒感が市場にくすぶっていることもあり、13時15分に26313円まで下げ、一時下げ幅は500円を超えました。
そこからは下値圏でのもみ合いとなり、大引けは▲451円の26393円で終了。
日経平均は4日ぶりに下落となりました。
売買代金は3.1兆円台でした。
4日ぶりに下落だが、日経平均、TOPIXよりもマザーズ指数の下落率は小さかった
前日の日中安値が26821円に対して、今日の同高値が26585円なので、250円程度マドを空けて下げる形になりました。
日経平均は25日線で打ち返されて、5日線(今日の時点で26442円)を再び割り込む動きとなっています。
ここで止まって切り返してくればよいのですが、更に下に行くと、25775(2/24)を試す動きになるかもしれないので、目先正念場ということになるかと思われます。
なお、今日の日経平均の下落率は▲1.68%で、TOPIXは▲1.96%でした。
それに対してマザーズ指数の下落率は▲0.92%だったので、同指数の方が下げが小さい形でした。
また、マザーズ指数は下落となったものの、5日線、および25日線を上回っており、日経平均、TOPIXと比べても動きが堅調でした。
これまでは日経平均、TOPIXよりもマザーズ指数の方が下げが大きい動きが続いてきたのですが、ここまでの動きをみますと、変化が生じてきているような感じがします。
この点からみると、マザーズ指数は2/24の648.2で当面の安値をつけて、切り返しの動きに入ってきているように思われます。