前週末の米国株市場では、経済指標の発表を受けた米10年債利回りの低下を背景に、主力大型株を中心に幅広く買われる展開となり、上昇で引けました。
これをうけて今日の日経平均は、26086円で寄り付き、150円程度高く始まりました。
9時20分に26258円まで買われた後、一転して10時35分に25945円まで下げ、上げ幅が10円程度の水準まで値を下げました。
そこから再度買われる動きとなり、大引けは+218円の26153円で終了。
日経平均は4日ぶりに反発となりました。
売買代金は前日よりも減少して2.4兆円台でした。
NYダウは、下げ渋りの動きか?
先週金曜日の記事で、「昨日のNYダウは、下げ渋る展開となり、やや下ヒゲを残す十字線で引けているので、ここで踏みとどまる可能性もあるかもしれません」と書いたのですが、金曜日のNYダウは反発で、何とか踏みとどまりました。
これをうけて今日の東京市場は反発となったのですが、日経平均よりもTOPIXの上げ幅の方が大きく、日足の形状も、大陰線の翌日に出た陽線が前日の大陰線の中に納まるような形となっているので、所謂「陰の陽はらみ」という形になっています。
下落相場において、「陰の陽はらみ」が示現して、翌日、上寄りの陽線となれば、相場転換となる可能性もあると言われているので、明日の動きが注目されます。
なお、米国10年債は、昨年の7月の1.13%から急騰してきたのですが、6月につけた3.5%で一旦頭打ちとなった可能性も出てきました。
金利急騰の動きが一服となるのは、景気低迷を先読みして下落しているのでない限り、基本、プラス要素となります。
今の時点で、この動きが景気低迷を先読みしたものかどうかはまだ判断できないのですが、金利急騰の動きが一服となるのをうけて株価がとりあえず反転する動きとなる可能性も出てきたのではないかと考えます。