前日の米国株市場で、NYダウが、米債務上限問題の合意期待で115ドル高と続伸したことも追い風となり、日経平均は30847円で寄り付き、270円程度高い水準でスタートしました。
9時4分に30924円で日中高値をつけたあとは、9時19分に30679円まで下落し、上げ幅を縮小しました。
そこから切り返して、大引けは+234円の30808円でクローズ。
日経平均は7日続伸となりました。
売買代金は3.4兆円台でした。
飛ぶ鳥を落とす勢いの日本株の足を引っ張るとしたら、米国株か
日経平均は、2021年9月の高値30795円を抜き、1990年8月以来、約33年ぶりの高値水準まで上昇しました。
なお、昨日の日中高値が30667円に対して、今日の同安値が30679円なので、10円程度ではあるのですが、昨日に続いて2日連続でのマド空けでの上げとなっています。
5月に入ってから上げのピッチが速くなっているのですが、日経平均のEPS(1株あたり利益)がそれほど上がらない中、株価が上昇しているので、期待先行で上げている面も大きいと思います。
この点はやや気がかりではあるのですが、今の相場は買いが買いを呼ぶ相場となっているので、そういったネガティブな要素はあまり気にせず、素直に流れについていく形がよいのかと思っております。
今の流れからすると、当面上昇の流れが続くようにも思えるのですが、永遠に上げ続ける相場というのはないので、どこかでトップアウトする局面を迎えます。
それがどこか、想定することは不可能なのですが、仮に日本株の上げが止まるとしたら、アメリカ株の動きになるのではないかと考えています。
現状のアメリカ株は、大きく上げる動きにはなっていないものの、かといって、下げるという動きにはなっていません。
よって、可もなく、不可もなく、という感じの動きになるのですが、現状はまだ表面化していない景気後退を懸念した動きが出てくるようだと、下落方向に動いてくる可能性もあると思われます。
仮にそのような動きが顕在化した場合は、最近の日本株はNYとの連動性が薄れているものの、さすがにその影響は受けるのではないかと思います。
なので、日本株上昇の流れに乗りつつも、米国株の動向には注意をしておく必要はあるのではないかと考えております。