前日の欧州株市場が全面安に売られたほか、米国株市場でも債務上限問題の採決を警戒して、NYダウが反落するなど、リスク回避ムードが強まりました。
これを受けて今日の日経平均は、31057円で寄り付き、下落して開始。
10時28分に31142円まで戻した後、取引時間中に発表された中国の経済指標を受け景気の減速懸念が嫌気され、アジア株が全面安商状に売られたことも投資家心理を冷やし、14時10分の30785円まで下落。
大引けは▲440円の30887円で終了。
日経平均は5日ぶりに下落となりました。
主要株価指数の構成銘柄入れ替えに伴う売買が活発化し、売買代金は6.9兆円台まで増加しました。
調整する動きとなった場合、25日線近辺が調整の一つのメド
今日の日経平均は30887円で引けたので、5日線(今日の時点で31033円)を割れてきました。
日経平均の5日線はまだ上向きなのですが、5/25から一足早く同線が下向きに転じています。
また、直近で高値を付けた時期も、日経平均が31560(5/29)に対して、TOPIXが2188.66(5/23)で、異なっています。
TOPIXの今日の安値は2126.85で、2139.55(5/25)の安値を割り込んできています。
TOPIXの動きが日経平均に先行しているとしたら、日経平均もTOPIXの動きに追随して調整する動きとなってきます。
なお、調整する動きとなった場合、25日線近辺が調整の一つのメドとなります。
現状、TOPIXの25日線は2108.34。
日経平均の25日線は29835円となっています。
仮に25日線近辺まで下げる形となった場合、押し目買いの好機となり、調整が終了した後は、5月につけた高値を抜ける展開になると想定しています。