前日の米国株市場で米長期金利の急低下を背景にハイテク株中心に買われ、これを受けて投資家のセンチメントが改善。
今日の日経平均は32316円で寄り付き、150円程度高い水準でスタートしました。
9時12分に32193円まで下押し、前日比+20円程度まで上げ幅を縮める場面もありましたが、そこから切り返して14時45分に32723円まで上昇。
そのまま高い水準で引け、大引けは+479円の32646円でクローズ。
日経平均は3日ぶりに反発となりました。
売買代金は4兆円台でした。
スピード調整が完了し、更に戻り基調が継続するのか?
今日の日経平均は32723円まで上昇したので、11/6につけた32766円の高値まで、あと40円程度に迫る場面もありました。
ここまで、11/6に32766円まで上げたあと、スピード調整が入り、2日間下落。
昨日、5日線まで下げたことでスピード調整完了となり、本日、反発したとみることができるのかと思われます。
日経平均が上げ継続となるためには、米国の長期金利がさらに低下する傾向になる必要があると書いたのですが、一時5%を超えていた米国10年債の金利も4.5%近くまで低下してきています。
4.5%を明確に下回ってくると、金利の低下基調がさらにはっきりしてくると思うので、米国の長期金利の動向も注視されるところです。
なお、米国の長期金利がさらに低下すると、日経平均の上昇基調は継続して33634(9/15)の戻り高値を抜けてくる可能性もあるかもしれません。
ただ、ここで米国の長期金利がさらに低下するとしたら、アメリカ経済のスローダウンを先読みして低下する形になると思うので、金利低下を好感した株の反発局面は長くは続かず、ある程度戻った後はそこで株価が頭打ちとなり、今度はアメリカの景気悪化を嫌気した売りに押されて、株価が下落する展開に移行する可能性もそこそこあると思います。
この場合は、翌2024年に底値をつけにいく展開になると想定しています。