昨日のNY市場は、ハト派のFRB高官が利上げに前向きと見られるような発言をした事などを受け、利上げ前倒しの思惑が浮上。
これをうけて、NYダウは▲2.13%、sp500は▲2.45%、ナスダックは▲2.54%と、軒並み2%近い急落となりました。
各指数は軒並み2%近く下げただけではなく、マドを空けて下がる形となっています。
まず、NYダウは前日の安値が18446であるのに対して、昨日の日中高値は18404なので、40ドル程度マドを空けて下げています。
次に、sp500は前日の安値が2177であるのに対して、昨日の日中高値は2169なので、8ポイント程度マドを空けての下落。
ナスダックは前日の安値が5248であるのに対して、昨日の日中高値は5225なので、23ポイント程度マドを空けての下落となっています。
これまで継続してきた上げトレンドから基調転換となるのでは?
これまで8/28の記事「NYダウは、やはりソーサトップとなるパターンを警戒」でも書いたように、NYダウについてはソーサトップ(※)となるパターンを警戒すべきと見てきました。
(※)高値圏で上値が伸びなくなり、チャートの形がお皿をひっくり返したような形状になる事。相場が天井圏の時に見られるパターン。
ただ、NYダウが下げてもナスダックが堅調なので、全体相場はなかなか下げないという動きがここまで続いてきました。
しかし、昨日はナスダックが久方ぶりに急落となっており、これまで継続してきた上げトレンドから基調転換となる可能性が出てきました。
また、昨日はナスダックだけではなく、NYダウとsp500もマド空けでの下落となっています。
ナスダックはよくマドを空けて上げ下げするパターンが見られるのですが、NYダウのマド空けは珍しいです。
ここまで高値圏を維持しながらも、なかなか上方向に向かう事ができなかったNYダウなのですが、
ここで珍しくマドを空けて急落するという動きが出た事は、ここまで続いてきたトレンドが変化したと見るべきではないかと思っています。
なお、NYが急落した割にはドル円が落ち着いているので、シカゴの日経平均先物はそれほど大きく下げるという動きにはなっていません。
しかし、NY市場でトレンドが変化した可能性があるので、ここから先は警戒レベルを上げた方が良いと考えます。