注目されたオバマケア代替法案は、下院本会議での採決を見送り、撤回となりました。
これを受けたNY市場は、NYダウが一時20529ドルまで下がり、下げ幅は120ドルを超えました。
しかし、そこからは下げ幅を縮める展開となり、引けは▲59ドルの20596ドルでクローズとなりました。
主要三指数の騰落率を見ますと、NYダウが▲0.28%、sp500が▲0.08%、ナスダックは+0.19%となっています。
また、ニューヨーク証券取引所の騰落銘柄数で見た場合、上げ銘柄と下げ銘柄の比率は1.07対1だったので、上げ銘柄が下げ銘柄を上回るという結果でした。
ドル円も一時は円高方向に振れたのですが、こちらも引けにかけて切り返し、結局前日よりもドル高水準で引け、久しぶりに陽線での引けとなっています。
オバマケア代替は結果として法案撤回という形になったので、マーケットに大きな衝撃が走るかと思っていました。
しかし、同法案が撤回されたことで、今後、特に税制改革などの推進に弾みがつくという見方が支えとなり、結果として、それほどネガティブな反応は見られませんでした。
一昨日の18973(3/23)で、年初から続いたレンジ相場が終わった可能性も
さて、注目していた昨日のNY市場でそれほど大きな反応はなかったことで、日経平均は恐らく来週あたりから上げる方向に向かうのではないかと考えます。
3/22の記事「日経平均は▲414円と急落だが、年初から続くレンジ相場の中の動きという見方は変わらず」でも書いてきたように、日経平均は年初の19615(1/5)に高値をつけてから、横ばいでのレンジ相場が続いていると見ています。
このレンジ相場は、上昇5波動の中で4波目の動きになると見ているのですが、昨日のNY市場でそれほどネガティブな反応がなかった事から、4波目は一昨日の18973(3/23)で終わった可能性も出てきたと考えています。
なお、5波目の上げの波動に移行した場合の日経平均の上値は、2/5の記事「 日経平均はここから第5波の上昇へ移行し、21,000~22,000円を目指す方向となるか 」で書いたように、21,000~22,000円あたりを想定しています。
その他、日経平均が上昇すると考えた場合、従来は大阪取引所に上場している日経平均先物を買うというケースが多かったのですが、今は以下の記事でも書いたように、日経平均先物を買うならば、くりっく株365で買った方が良いと考えています。