今日の日経平均は▲71円の22199円と反落。
寄付きは22267円で始まり、9時18分には22288円まで上昇し、序盤は続伸で始まりましたが、米中貿易問題の週内のイベントを見極めたいとの心理が働き、以降は様子見ムードが広がる展開に。
10時24分に22150円まで下げ、100円以上下落した後は、安値圏で一進一退の動きになり、最終的には22199円22199円で終了しました。
先週金曜日は日中値幅が100円に満たない形でしたが、今日の値幅は138円で100円超えとなりました。
しかし、商いは盛り上がりに欠け、売買代金は前日よりも減少して1.676兆円。
今年の売買代金の最低は4月2日の1.674兆円なので、今年2番目の低水準での商いにとどまりました。
200日線もこのままいくと今週後半には下げ転換となるが……
先週金曜日までは26日前の日足水準よりも辛うじて高いという状態を維持していたのですが、今日の下落となったことで、一目均衡表の遅行線は陰転入り。
これに伴い、25日線も下落に転じました。
これまで25日線、75日線、200日線ともに上昇傾向にあったのですが、まず先週の8/15に75日線が下げ転換。
そして今日、25日線も下げ転換となりました。
このため、現状で上昇基調を維持しているのは200日線のみとなるのですが、仮に今の水準でこのまま推移すると、200日線も今週の後半ぐらいから下げ転換となる見込みです。
200日線は相場のトレンドが上向きなのか、それとも下向きなのかを判断する重要な指標となるので、同線が下げ基調になると相場のトレンドが変わった可能性を考える必要も出てきます。
しかし、アベノミクス相場が始まった2012年12月以降の相場で見ますと、中期的に上げのトレンドが一旦変化した2015年8月~2016年6月までの調整局面を除くと、200日線が下げ転換となっても、相場の上げ基調が変化しなかった事が何度かあります。
以下のケースは、200日線の上げ基調がとまり、一旦下げとなったケースです。(カッコ内は200日線が下げに転換してから継続して下げた日数です)
2014年3月12日~20日(7日間)
2014年5月7日~22日(12日間)
2014年10月14日~30日(13日間)
ただ、上記の期間の経過後はいずれも、200日線が下げから上げに基調転換しています。
以上の点からみると、200日線が下げに転換=相場のトレンドが変わったとは、一概には言えないと考えます。
なお、全般的に横ばいでの動きが長く続いている事から今回も一旦200日線が下げに転換する可能性はあると思います。
しかし、今は中期的な上げトレンドの中での横ばいでの動きと見ていますので、調整が終われば、再度上げのトレンドに回帰すると想定しています。
よって、200日線が仮に下げ転換となっても、上記例のように一時的なものになるのではないかと考えます。