昨日のNY市場は続伸。
為替も円安にふれたこともあり、これらを支えに日経平均は20544円で寄り付き、反発して始まりました。
しかし、追加の買い材料がなく、その後の高値は9時3分につけた20571円までで、以降は伸び悩む展開に。
11時12分に20342円まで下げ、100円程度マイナスになった後は小安い水準で揉みあう動きとなり、▲40円の20402円で終了。
日経平均は続落となりました。
売買代金は前日よりも減少して1.9兆円台で、2兆円割れ。
商いは閑散で、1月に入ってからは最低の水準でした。
なお、日経平均はマイナスとなったものの、TOPIXは+5.43の1543.2で、反発となりました。
値上がり1366銘柄に対し、値下がりが682銘柄で、日経平均は下落となったものの、今日は値上がり銘柄の方が多い1日となりました。
NYダウと比べると、日経平均の戻りは鈍い
12/25前後に安値をつけてから、日米ともに株価は戻り基調にあります。
ただ、直近高値から同安値までの下落幅に対する戻りの割合を、NYダウと日経平均で比較すると次の通りになっています。
①NYダウ
・下げ:26951(10/3)⇒21712(12/26) ▲5239
・その後の戻り:21712(12/26)⇒24288(1/16) +2576
・戻り率:49.1%
②日経平均
・下げ:24448(10/2)⇒18948(12/26) ▲5500
・その後の戻り:18948(12/26)⇒20580(1/16) +1632
・戻り率:29.6%
ここまでの戻りで、NYダウは半分近く下げを埋めているのに対して、日経平均の戻りは3割にも満たず、日本株の戻りは鈍いという状況になっています。
10月の高値以降続いている調整局面が一段落すれば、暫く戻り局面が続くというのが基本認識になりますが、戻り具合があまり芳しくないので、12/26につけた安値で調整局面がとりあえず終わったのか、それとも、まだ調整局面は続いているのか、という点については正直、判断に迷う所になります。
1/10の記事で書いたように、今は、高値からの調整局面の4波目の戻りをやっている所ということであるならば、12/26の安値からの戻りが意外と長く続いているものの、まだこの調整局面の安値はつけておらず、いずれ日経平均は18948(12/26)の安値を割れてくる事になると考えます。
そうでないならば、今回の戻りがある程度の期間、継続する事になると思います。
どちらのパターンになるのか、今のような展開になると、正直見極めが難しく、判断に迷いが出る所になります。
ただ、18948(12/26)で安値をつけてから今日で12日目(両端入れ)となる中で、商いは減少傾向にあり、戻りの勢いも欠けるという点から鑑みますと、この調整局面の安値はまだつけていないという可能性も残っているように思われます。
従って、戻りが続く感じにはなっているものの、ある程度先行きを慎重に見ておく必要もあるのではないかと考えております。