前週末の米国株が大幅高となった流れを引き継ぎ、朝方から幅広い銘柄で買いが先行。
今日の日経平均は21217円で寄り付き、300円以上上昇してスタートしました。
9時43分に21189円で日中安値をつけた後は再び切り返す展開となり、後場入り後の12時46分には21306円まで上昇。
その後は高値圏でのもみ合いとなり、+381円の21281円で終了。
日経平均は大幅に反発となりました。
先週金曜日にマドを空けて下げる動きとなったのですが、本日は一転してマドを空けての上げとなり、2/14につけた戻り高値21235円を超えてきました。
ただ、商いは今一つ盛り上がりに欠け、売買代金は2.0兆円台でした。
裁定買い残はボトム圏の水準まで低下している。それがある程度の水準まで戻らないと、再度の下落は始まらないのではないか
日経平均は2/14に21235円まで上げた後、75日線の所で一旦押し戻される動きとなり、先週金曜日に20900円まで下げました。
しかし、その下げをわずか1日で取り戻した他、2/14につけた戻り高値21235円も抜けてくる動きとなりました。
外国人の売買動向をみますと、今年に入ってから現物は売り越しとなっていますが、先物は買い越しの傾向が続いています。
この点からみますと、腰の入った買いは入っていないものの、先物の買い戻し主導で戻るという展開になっているのかと思われます。
買い戻し主導での戻りなので、本格的な上昇トレンドに転換しての上げというわけではないと見られます。
しかし、24448(10/2)から18948(12/26)までの下落幅(▲5500円)が大きかったので、その下げに対する反動相場はまだ暫く続くと思われます。
中期的な視点で見た場合、24448(10/2)の高値からの下げ幅が大きくなったため、同高値でアベノミクス相場はトップアウトした(ピークをうった)のではないかと想定されます。
よって、同高値からは基本的には調整局面に入っていると考えています。
ただ、調整局面に入ったとしても、一本調子で下げる動きにはならず、ある一定期間下げた後はその反動高があり、反動高が終わった後は再び下げがある。
2019年はそんな相場展開になるのではないかと考えています。
なお、24448(10/2)から18948(12/26)まで下落した動きに伴い、裁定買い残(金額ベース)が5578億円まで減少しています。
裁定買い残を株数ベースでみますと、2/8に2.67億株まで減少しています。
これらの数値はボトム圏の水準になるため、裁定買い残がある程度の水準まで戻らないと、反動高が終わった後の再度の下落は起こらないのではないかと思われます。
この点から考えますと、18948(12/26)の安値から6か月程度(※)反動高の局面が続くという可能性も考えられなくはないと思います。
(※)2018年の相場の時も、20347(2018年3月26日)から24448(2018年10月2日)まで、6か月程度戻り相場が継続しました。