昨日のNY市場は小高く終わったのですが、朝方にトランプ米大統領がメキシコからのすべての輸入品に関税を課す考えを示し、リスク回避姿勢が強まった事をうけて、日経平均は20785円で寄り付き、下落でスタートしました。
11時6分に20823円まで戻したものの、中国の製造業購買担当者景気指数が予想を下回ったことや、為替が円高に進行したことが投資家心理を冷やし、大引けにかけて下げ幅を広げる展開になりました。
今日の安値は20581円で、引けは▲341円の20601円で終了。
日経平均は3日続落となりました。
売買代金は前日よりも増加して2.3兆円台でした。
日経平均とドル円は、5月14日前後に付けた安値を割り込む
昨日の記事で、「日経平均とTOPIX、ドル円は、5月14日前後に付けた安値を割れずに維持しているので、同水準を維持して、2点底をつける形になるのか、目先的には注目するところかと考えます」と書きました。
しかし、本日は、日経平均とドル円は、5月14日前後に付けた安値を割れる形になりました。
唯一、TOPIXのみ、同水準を維持する形になっていますが、夜間市場に入ってからも日経平均先物が売られる展開が続き、一時20370円をつける動きとなっていますので、この流れからすると、来週月曜日にもTOPIXも同水準を割れる形になりそうな感じです。
現状、5月14日前後に付けた安値を割れて、下値を広げる展開となっています。
しかし、5/29の記事で書いたように、日柄的にはそろそろいいところまで来ているような感じはします。
また、今日は日経平均の下げ幅は341円で、水曜日、木曜日よりも下げる勢いが出てきている感じです。
下げのピッチが速くなったところで底を入れるという展開が、パターンとしては多いと思われます。
よって、ここにきて直近の安値を割れる動きになっていますが、底を入れるタイミングは近づいてきているのではないかと考えます。