今日は朝方から買いが先行し、日経平均は22064円で寄り付き、22041(9/17)の戻り高値を早々に超えて取引開始となりました。
そこから株価指数先物に断続的な買いが入ったこともあり、上昇幅を拡大。
9時47分に22255円まで上げ、300円近く上げる場面もありました。
正午前に日銀が金融政策決定会合において、現状の金融政策を維持することを決定。
現状維持の決定をうけて、日米の金利差縮小を織り込み、ドル円相場が円高方向に振れたことから大幅に上げ幅を縮小。
12時50分に22003円まで値を下げましたが、引けにかけてはやや戻し、+83円の22044円で終了。
昨日、連騰は10日で止まりましたが、今日は反発で引けました。
売買代金は前日よりも増加して2.3兆円台でした。
裁定売り残が買い残を大きく超える、大幅な売り超の状態は依然として継続中
昨晩のFOMCの結果をうけて、今日は一時300円近く上げる場面もありました。
しかし途中で上げ失速となったことで、今日の日経平均の日足は上髭ありの小陰線の形状となりました。
また、今日の段階で騰落レシオ(25日)は過熱圏入りの目安となる120%を超えて126%まで上昇しています。
騰落レシオが過熱圏入りし、日足の形状もやや上値が重い形となっているという点からすると、ここら辺りで上げが止まってもおかしくないような感じもします。
昨日の記事でも、「ここから徐々に上値の伸びが鈍化してくるかたちになると、10月以降の相場は要注意ということになるのかもしれません」と書きました。
ただし、昨日のFOMCの結果をうけて、NYは切り返す展開となり、日経平均も一時300円近く上げる形になったので、まだここでは上げは止まらないと見る見方の方が妥当のような感じもしてきております。
というのも、裁定残高で売り残が買い残を大きく上回る状況(※)が依然として継続しています。
(※)先週金曜日時点で裁定売り残が1兆9329億円であるのに対して、同買い残は3347億円なので、依然として大幅な売り超の状態は継続しています。
8/21の記事などでは、裁定売り残の水準は過去最多の水準になっており、大幅な売り超の状態が続いているので、これが解消する過程で指数も上げに転じてくるのではないかという事を書きました。
しかし、その状態がなかなか解消に向かわず、指数も低迷する状態が続いていたので、もしかするとその考え方は間違っているのではないかとも考えておりました。
が、少しタイムラグをおいて、売り方の買い戻しにより上げるという動きに今はなっていると思われるので、この流れがまだ続くのであれば、意外と上値が伸びる可能性もあるような感じもしてきております。