昨日のNY市場は急落。
これをうけた日本株は売り先行でスタート。
日経平均は21422円で寄り付き、350円程度安い水準で取引開始となりました。
そこから10時44分に21277円まで下げ、一時下げ幅は500円を超えました。
その後は安値圏でもみ合いとなりましたが、戻りは限定的で、引けは▲436円の21341円で終了。
今日の日経平均は急落で続落となりました。
本日の下げ幅は400円を超えたのですが、下値で買いはそれほど入らなかったようで、売買代金は2.0兆円台で、昨日とそれほど変わらずでした。
騰落銘柄数は、値上がり159銘柄に対して、値下がりが1963銘柄で、値下がり銘柄が久しぶりに2000近くに迫る1日でした。
10月中旬辺りまで調整拡大の動きとなるか
ナスダック指数は、一目均衡表の雲の下限を明確に割り込みました。
この急落の動きをうけた日経平均も、昨日の日中安値が21725円に対して、今日の同高値が21437円だったので、280円近くマドを空けて下げる形になりました。
日米ともにマドを空けて急落する動きとなったので、ここから先、調整が拡大する可能性が高くなりました。
なお、日本株は8~9月にかけての短期的な戻しで、騰落レシオ(25日)は昨日の時点で141%まで上げていました。
今日の急落をうけて同レシオは126%まで下げていますが、依然として過熱圏の水準にありますので、この点から見ても調整拡大の余地はまだ大きいといえるかと思われます。
昨日の記事で、「昨年10~12月の株価急落が、今の感じからすると今年の秋も再現しそうな感じもある」という事を書いたのですが、昨年秋の急落の場合は、ピークの高値から第1弾の下落として4週間(期間は両端入れ。以下、同)下げた後、7週間戻りを入れて上昇し、そこから第2弾の下落として4週間下げて底を入れるという動きになりました。
仮にこれと似たような動きになるとしたら、先週から下落を開始して、そこから4週間下落して第1弾の下げが終了。そこから一旦戻りに入るという動きになります。
なお、先週から4週間下落するとなると、10月中旬の10/15~18の週まで下げるという事になります。
NY市場が三尊天井でトップアウトした形になると、この先、意外と下値が拡大する可能性もあるので、ここから先は要警戒で動向を見て行く必要があるのではないかと考えます。