前日の米国株が安かったことを受けて、日経平均は22953円で寄り付き、小幅安でスタート。
9時3分に22961円で日中高値をつけたあとは、短期的な過熱感もあり、株価指数先物にまとまった売り物が断続的に出て、下げる展開に。
14時44分に22827円まで下落した後、安値圏で取引を終え、▲131円の22843円でクローズとなりました。
日経平均は8日ぶりに反落となりましたが、TOPIXは+3.22の1665で終えてプラスで終了。
なお、本日はTOPIXの浮動株比率の定期見直しに伴って商いが増え、売買代金は3.3兆円で、久しぶりに3兆円超えとなりました。
売り方の買い戻し主導による戻りがいまだに継続中
日経平均の続伸は7日で止まり、8日ぶりに反落となりました。
とりあえず今晩FOMCが控えていることもあり、23000円の大台を前に一旦小休止となったのかと思われます。
なお、ここまでの戻りは、売り方の買い戻しに支えられた上げになっていると見ているのですが、株数ベースの裁定売り残は、9月12日のピーク時には10億株程度ありましたが、直近の10月28日の段階では5.4億株まで減少。
ピーク時から比べると、売り残は半分弱程度の水準まで減ってきています。
その一方で裁定買い残は、売り残のピークだった9月12日時点で2.2億株。
それに対して、直近の10月28日時点の買い残は2.7億株なので、9月12日時点と比べて0.5億株程度しか増えていません。
売り残が5億株程度減少する中で、買い残は0.5億株程度しか増えていないということになるのですが、この点からみても今の戻り相場は、売り方の買い戻しに支えられたものになるということが言えるのかと思われます。
なお、10月28日時点の売り残が5.4億株に対して、買い残は2.7億株なので、売り残が減少してきたとはいえ、買い残の倍程度の売り残高がいまだに残っているということになります。
この点からみても、まだ戻る余地はあると思われるので、10月17日の記事でも書いたように、11月中旬から12月上旬あたりにかけて23500円あたりまで戻る動きがまだ続くのではないかと考えます。