前日、中国商務省が、米中の貿易交渉に関し「追加関税の段階的な引き下げで合意している」と発表し、NYダウが最高値を更新した流れを受け、日経平均は23550円で寄り付き、11/6の高値23352円を抜けてスタートしました。
そこから9時25分に23591円まで上げたのですが、ナバロ米大統領補佐官が「現時点で合意はない」と述べたと報じられ、懐疑的な見方から株価指数先物に売りが出て11時22分に23313円まで下落。
高値から280円近く下げて、一時は前日比でマイナスとなる場面もありました。
ただその後はやや持ち直す動きとなり、+61円の23391円で終了。
日経平均は4日続伸で、連日で年初来高値を更新。
売買代金はオプションSQで商いが増えたこともあり、3.1兆円台と膨らみました。
今日は幻のSQで、高値圏での陰線引けで終了
一昨日、昨日と、日中値幅が小さく、動意薄の動きが続いていたのですが、今日の日中値幅は278円で、上下に動きが大きい1日でした。
なお、今日の寄り値が23550円に対して、引け値が23391円だったので、日足は高値圏で陰線で引けるという形状になっています。
また、オプションSQのSQ値が23637円だったのに対して、日中高値は23591円までだったので、結局SQ値を一度も上回ることができずに幻のSQで終わるかたちになりました。
早期にSQ値をクリアできないと、今後はそこが上値抵抗ラインとして意識されることになると言われているので、短期的にはこのSQ値を早期に回復できるのか、という点がポイントになります。
NY市場でも主要3指数が高値追いの動きとなっていますが、この中でナスダックは高値圏で小陰線が4本続くかたちになっています。
これまでの戻り基調にやや変化の兆しも見られる? という感じがしないでもないのですが、この動きは高値圏でスピード調整をしている動きかもしれないので、この動きだけから黄色信号が点灯とみなすのはまだ早計かと思われます。
よって、今のところは、まだ戻り基調は継続中という見方がメインになります。
なお、日経平均は20110(8/6)の安値から上昇が継続中になるのですが、今日の時点で同安値からの上げの期間はちょうど3か月を経過したところになります。
10/17の記事でも書いたように、日柄的には同安値から3.5~4ヶ月程度を経過した、11月中旬から12月上旬あたりを戻りのメドとして注目しているので、そろそろ、従来から注目していたタイミングが近づいてくるということになります。