米中通商協議に対する不安がより高まったことで前日の米国株式市場は下落。
また、外為市場でドル円が108円台半ばまで円高に振れたことも嫌気され、今日は売り優勢で開始となり、日経平均は23186円で寄り付き、下落してスタートしました。
そこから9時20分に23044円まで下げ、一時下げ幅は300円を超えましたが、23000円割れとはならずにそこから戻す展開に。
買い材料に乏しい中、後場は23100円台での推移となり、▲244円の23135円で終了。
日経平均は続落となりました。
売買代金は2.0兆円台で、2兆円にはとりあえずのせました。
なお、今日は日経平均は1%程度マイナスとなったのですが、TOPIXの下げ幅は小さく、0.2%のマイナスでした。
昨日のNY市場で、NYダウとs&p500はマドを空けて下げる形となったが……
昨日の記事で、「明日、マドを空けて下落する形になると、先行きやや警戒という形にはなる」と書いたのですが、昨日の日経平均の日中安値が23186円に対して、今日の同高値は23203円だったので、下落したものの、マド空けでの下げとはなりませんでした。
昨日のNY市場で、NYダウとs&p500はマドを空けて下げる形となったので、今日の東京市場はどう動くのか、注目していたのですが、結局、弱かったのは朝方だけで、以降は比較的落ち着いた動きとなりました。
本日は、日経平均よりもTOPIXの下げ幅が小さく、マザーズ指数の動きも、昨日、今日と、日経平均が下げているにも関わらず、比較的堅調でした。
また、裁定取引の裁定買い残高も、一時期に比べて増えてきてはいるものの、12月2日時点の株数ベースの同残高は3.18億株で、直近のピークだった昨年9月28日の10.66億株と比べると、まだだいぶ下の水準に位置しています。
裁定買い残高がある程度積み上がってくると、株価が大きく下がるリスクが高くなるのですが、現状ではまだ同残高が大きく積み上がるという状況には至っていないので、ここから株価が大きく下がるリスクは低いように感じられます。
とすると、昨日、今日と株価が下がる動きとなっているのですが、この動きは急落の前兆ではなく、あくまでもスピード調整での動きとなり、11月28日の記事でも書いたように、株高の期間がまだ暫く継続して、来年の春先ぐらいまでそれが続く展開になるのかもしれません。
なお、昨日、今日と、日経平均が下がる中、マザーズ指数の動きは比較的堅調に推移しているので、この動き方からすると、11月29日の記事でも書いたように、マザーズ指数は当面の間、堅調な展開が期待できるのではないかと考えます。