今日も新型肺炎の感染拡大に対する警戒感が強く、冴えない動きの1日でした。
朝方取引開始前に発表された10-12月期の実質GDP速報値が5四半期ぶりにマイナス成長に転じ、年率換算で6.3%減と市場コンセンサスを大きく下回ったことも嫌気されて、日経平均は23489円で寄り付き、200円程度マイナスでスタート。
そこから9時15分に23355円まで下げ、一時下げ幅は350円程度にまで広がりました。
その後は、為替がそれほど円高に振れなかったことや、上海指数や香港株などが、中国人民銀の金融緩和措置を好感して堅調な値運びをみせたことで下げ渋る動きも見せましたが、10時52分につけた23561円まで戻るのが精いっぱいでした。
引けは▲164円の23523円で終了。
日経平均は3日続落となりました。
売買代金は前日よりも減少して2.0兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが294銘柄に対して、値下がりが1819銘柄で、値下がり銘柄が全体の84%を占めました。
24091(2019年12月17日)から調整波は、拡大フラットではなく、トライアングルのパターンである可能性も考えられる
2/5の記事でも書いたように、24091(2019年12月17日)から調整波は、a-b-cの3波で下げる拡大フラットのパターンになると見ていました。
この場合のa-b-cの3波の構成は以下の通りになります。
a波(下げ):24091(2019年12月17日)⇒ 22951(2020年1月8日)
b波(上げ):22951(2020年1月8日) ⇒ 24115(1月17日)
c波(下げ):24115(1月17日) ⇒ 22775(2月3日)
ただ、先週の金曜日の日経平均は、NY株、中国株ともに堅調で、為替も大きく円高方向に振れる事がない中で前日よりもマドを空けて下げる動きとなりました。
そして今日も、マドを空けて下落する動きとなりました。
本日、23335円まで下げた事で、2/5~6にかけて空けたマドを埋める動きとなりました。
これにより、底打ちの可能性を示すアイランドリバーサルの形状(1/27~2/5までの日足がマドを空けて下方に取り残される形状)が否定される事になりました。
このような動きになると、上記で書いた見方( 24091(2019年12月17日)からの調整波は拡大フラットのパターンで、22775(2月3日)の安値で終わった )には、やや疑問符が灯る、という事になってしまいます。
なお、仮に上記で書いた見方が間違っているとしたら、24091(2019年12月17日)から調整波は、a-b-cの3波で下げる拡大フラットのパターンではなく、a-b-c-d-eの5波で下げるトライアングルのパターンになると思われます。
仮にトライアングルのパターンであるとすると、その場合の波動構成は以下の通りになります。
a波(下げ):24091(2019年12月17日)⇒ 22951(2020年1月8日)
b波(上げ):22951(2020年1月8日) ⇒ 24115(1月17日)
c波(下げ):24115(1月17日) ⇒ 22775(2月3日)
d波(上げ):22775(2月3日) ⇒ 23995(2月6日)
e波(下げ):23995(2月6日) ⇒ 現在進行中
トライアングルの調整波のパターンが進行中であるとしたら、今はa-b-c-d-eの5波の最後の下げをやっているところになります。
なお、仮にそうであるとした場合、e波の下げが終了してトライアングルの調整波が終わるのは来週前半(※、2月25~26日)という事になるのではないかと考えます。(調整波が終れば、以降は上昇トレンドに回帰する事になります)
(※)a波の下げの日柄は13日(両端入れ)で、c波の下げの日柄は12日になるので、e波の下げの日柄がこれらと同等程度とすると、e波の下げが終了するのは、23995(2月6日)から12日もしくは13日目の2月25~26日という事になります。