前日の米国株市場で主要3指数が急落となり、投資家マインドを冷やしました。
日経平均は22374円で寄り付き、230円程度安い水準でスタート。
そこから11時5分に22127円まで下落。
下げ幅は一時500円に近いところまで広がりました。
その後、中国で景気対策が発表され、それを手掛かりに上海指数が一時プラス圏に浮上。
それにあわせて押し目買いが入り、大引け前の14時58分には22456円まで戻し、▲179円の22426円で終了。
日経平均は今日も下落となり、3日続落となりました。
売買代金は前日よりも減少しましたが、3.0兆円台で、昨日に続いて大台は維持しました。
騰落銘柄数は、値上がりが620銘柄に対して、値下がりが1464銘柄で、今日も値下がり銘柄が優勢でした。
騰落レシオ(25日)は64.2%まで低下
日経平均は今日も続落となりましたが、安値から戻して引けたので、日足の形状は下ひげありの小陽線でした。
日中の安値から300円程度戻して引けたので、引け方としては悪くありません。
ただ、今のような地合いの場合、それはあまり当てにはできません。
昨日も270円程度下ひげを残して引けたのですが、本日、昨日の安値をあっさりと更新しているので、この点からみてもそれは明らかではないかと思います。
なお、昨日、夜間市場に入ってから日経平均先物が下げるという動きになったのですが、今日もそれと同じような形になっており、一時、21990円をつけるところまで値を下げています。
この点から見ても、今日の安値22127円で底をつけたとはまだ言えず、明日も下値模索の動きが続く可能性はあるのではないかと思います。
ただ、本日も下げたことで、騰落レシオ(25日)は64.2%まで低下し、2018年12月25日のクリスマス暴落の際につけた65.6%も下回りました。
恐怖指数と呼ばれるVIX指数も、昨日のNYで27.85まで上昇。
不安心理の高まりをうけて、同指数もけっこういい水準まで上げてきています。
これらの逆張り指標からみると、調整局面はそこそこいい所まで進んできているようにも思われるので、仮にもう1段か2段、下げが進むようであれば、底打ちとなる気配も出てくるのではないかと思われます。
なお、仮にもう1段か2段、下げが進むとした場合、下値のメドとしては次の3つが考えられます。
①200日線が位置している22200円あたり。
②2019年10月11日~15日にかけて空けたマドを埋める水準(21820~22049円)
③20110(2019/8/6)から24115(2020/1/17)までの上げ幅が4005円となるので、これの61.8%押しとなる水準(21640円)。
というわけで、現時点において考える日経平均の下値メドは、ざっくりと、21600~22200円あたりということになります。