前日の欧米株市場が軒並み大幅に値を崩したことを受け、リスクを回避する動きが一気に強まり、今日の日経平均は22949円で寄り付き、23000円台を割れてスタートしました。
その後、先物にさや寄せする形で9時6分に22335円まで下落。
下げ幅は一時1000円を超えました。
そこから下げ渋る展開となり、引けは▲781円の22605円で終了。
日経平均は大幅に続落となりました。
売買代金は前日よりも大きく膨らんで、3.3兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりがわずか26銘柄に対して、値下がりが2129銘柄。
値上がりとなる銘柄がほぼない全面安の1日となりました。
ここから更に下げるような展開になれば、底打ちとなるタイミングも早く訪れる
2月17日の記事で書いたように、今週の前半辺りで昨年12月から続いている調整局面が終わるのではないかとこれまで考えていました。
で、本日一時1000円を超える急落となったのですが、正直、ここまで下げるとは思いませんでした。
2/19の記事でも書いたように、下げたとしても2/3につけた22775円の安値あたりまでで、そこから切り返すような展開になるのではないかと考えていました。
しかし、本日、当該安値をあっさりと割れてきたので、上記で書いたような見方はなくなりました。
なお、今日の時点で騰落レシオ(25日)は68.81%まで低下してきているので、売られすぎのゾーンには入ってきていると思います。
このため、今日つけた22335円が安値となり、ここから反転となる可能性もあると思います。
しかし、日経平均先物が夜間市場で一時22300円をつけるところまで下げるなど、まだ不安定な動きとなっているので、場合によってはあと数日、ガンガンと下げるという展開になるかもしれません。
ただ、2/20の記事でも書いたように、今は下げの最終局面にあると思いますので、ここで更に下げるような展開になればこの先の悪材料を早期に織り込む形となり、底打ちとなるタイミングも早くなると思います。
なお、株価が暫く下降トレンドを辿るような場合は、裁定買い残が膨らんでいて、その解消売りが出て株価が大きく下がるというケースが多いのですが、直近の裁定買い残は5853億円です。(2/14時点)
裁定買い残は多い時には2兆円とか3兆円とかいう水準になったりしますので、直近の5853億円という金額は、おおむねボトムに近い水準になります。
また、裁定売り残高が8926億円(2/14時点)で、買い残よりも売り残の方が多い売り越し超過の状態となっています。
この点から見ても、ここでの下げは一過性の下げで、ここからダラダラと長期にわたって下がり続けるという展開にはならないと考えます。