前日の欧米株高に加えて、外国為替市場でドルを買う動きが加速し、1ドル=111円台前半まで急速に円安方向に振れたことなどを好感して、朝方は大きく買いが先行。
日経平均は23666円で寄り付き、前日よりも260円程度高くスタートしました。
9時57分には23806円まで上げ、一時上げ幅は400円以上に拡大しました。
しかし、感染拡大が続く新型肺炎に対する警戒感は依然として根強く、買い一巡後は伸び悩む展開に。
後場に入ると、横浜港で検疫を受けていたクルーズ船の乗客2人が死亡したことが伝わり、急速に伸び悩む展開に。
12時56分には23426円まで下落し、上げ幅は26円まで縮小しました。
そこから引けにかけてやや戻したものの、大きくは戻れず、+78円の23479円で取引を終えました。
売買代金は前日並みの2.1兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが744銘柄に対して、値下がりが1298銘柄で、日経平均はプラすとなったものの、値下がり銘柄優勢の1日でした。
上下に振れが激しく、今日の日中値幅は380円程度
今日は朝方高かったものの、急速に伸び悩む展開となりました。
日中高値が23806円に対して、同安値が23426円だったので、日中値幅は380円程度もありました。
今日は朝方マドを空けて寄り付いたので、このままマドを空けた状態を維持したまま引けると、底打ちが示唆される形になるので、引けにかけてその形状を維持できるかどうか期待したのですが、残念ながら途中で上げ失速となりました。
なお、今日の時点で、日経平均の5日線は23456円に位置しているので、引け値ベースでは辛うじて同線を超えています。
ただし、TOPIXについては5日線が1680に対して、引け値が1674なので、引け値ベースでは同線を超えられていません。
日足の形状も、上髭ありの陰線引けなので、形状としては良い形とは言えません。
よって、短期的には明日の動きがどうなるのかが焦点になると考えます。
仮に明日も上げとなり、日経平均、TOPIXともに5日線を超えてくるような展開になってくると、2/18につけた安値が直近の底となる可能性が出てきます。
一方、明日、下落する形になると、2/17の記事でも書いたように、来週に向けてもう一段の下げがある可能性が強くなってきます。
ここから相場が底打ち反転となってくるためには、まずは5日線を引け値が超えてくる必要があります。
更に現状下向きにある同線が上向きに変わってくるようであれば、2/18につけた安値が直近での底となったという見方が強くなってきます。
12月半ばからレンジ相場が継続しているため、現状は、相場が上に行くのか、それとも下に行くのか、トレンドを見極めるのが難しい局面にあります。
ただ、この調整相場は、現状では最終局面にあると見ておりますので、こういう難しい状況が続くのもあとわずかではないかと考えております。